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何も言えなくなってしまう
泣きたい気持ちが溢れ出そうで、負けてはダメだと自分に言い聞かせる
それなのに口から出る言葉はあんまりにも残酷だ
『…私は……シャオロンに思い出して欲しいなんて、思ってない』
嘘が、出てしまう
『私が、目障りなら』
苦しい、こんな事言いたくない
『もう、皆と関わらないから…』
震えた声が、保健室に小さく響く
その瞬間、しんぺい神が私を見て「それ、本音か？」と重い一言を乗せた
本音
頷こうとすると何かを付け足すようにしんぺい神は口を開く
「A、何怖がってん…？シャオロンのSOSなんてこんなもんやろ、不器用なコイツをいつものお前ならどう接してたんや…」
「思い出して欲しくない？そんなん嘘付くなや、思い出して欲しいって思ってんなら素直にぶつけろ…お前にしか出来ないから、Aにしか扉は開けられないから…兄さんから連絡貰ったろ…？」
あいつらを救ってやってな
…分かってる、分かってるよ
救うってどうやって？
私が前世の話をすればいいの？
シャオロンは知ったこっちゃないって言ったのに？
彼の顔は暗くて、私の事さえ見ずに俯いている
この光景はなんかいか見た事がある
思い出せ、何だったっけ
『……シャオちゃんは私の悪友仲間の1人で、ゾムとシッマと私でよく悪戯をしてトントンやげどちゃんにいつも怒られてて……』
『シャオちゃんは歳が1番近かったから本当に話しやすくて、怪我したらすぐおぶってくれて…』
あの背中は前世の頃と何も変わらない
不器用な彼は彼なりに
ふと思い出す前世の記憶
見た事のある表情だと思ったら……そういう事か
『ねえ、シャオちゃん…思い出したくないなら、それで構わないし私は深追いもしないよ……だってここはあの世界じゃない、記憶が無くても全然生きていける』
『…でも、私によって何か引っ掛かってたり苦しい思いをしてるのであれば、私も力になりたい…ダメかな』
昔の話なんてしても、盛り上がらない
そんなこと分かってはいた
それでも、私は彼の笑う顔が好きで
二度とあんな顔が見たくないと願ったのに
彼の目からは沢山の涙が溢れてて
ガタンと席を立ったシャオロンが鼻をすすりながら横に来て私の手を引いた
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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