403 ページ3
『……私は、どこにも行かないよ』
「っ…わ、わかってるけど」
『約束しようかロボロ』
「え？」
彼の顔についている紙がふわりと仰がれて、ピンク色の目が私を見つめている
ひとらんの安心した様子に、私はロボロの手を握って
『今度は絶対に守るから』と笑う
『…絶対に、みんなを置いていかない』
「っ、嘘…つかへん？」
『みんなの隣にずっといる』
「…ほんまに…？」
『うん……約束』
ロボロの手を取り小指を絡ませる
不安そうな顔から、少し安心したような顔に変わり
彼はいつもの笑顔を見せてくれた
やっぱり笑顔を見ていたい
彼等と一緒に肩を並べて
またあの日のように
『でもまぁ、大学は別々になりそうだけど』
「…それは、覚悟しとるわ」
「うちの大学じゃないの？」
『うーん……流石に…ちゃんと将来を考えながら道に進むよ』
「……そっか」
うちの学校は所謂エスカレーター式
小中高が繋がっている学校だ
大学は推薦で入れそうだが、私はもちろん別のところへ
忘れてはいたがここはお金持ち高校
流石にこんなに金をかけていられない
母親には感謝をしなくては…
ロボロとひとらんと3人で廊下を歩く
大半が下校したのか、周りに人は少なくて
ロボロのエーミール談話を聞きながら、私達は教室へ向かおうとした
私のクラス内
誰もいないと思っていたが、1人
ぼんやりと何かを眺めている人がいて
後ろ姿だけでもよく分かってしまう自分に、少しだけ安心した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾏﾓﾙ - 小説タイトル｢414｣が抜けてますよー (2020年1月27日 10時) (
レス) id: b586f5dcc3 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - 自分の靴の上にスノードロップがあったら普通に怖いですよね。読んでいたらこの花が出て来てビックリしました (2020年1月26日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 - じっくりと読んできましたが最高です。泣ける場面もあって…終わってほしくない！と思ってしまいます笑応援しております。頑張ってください！ (2020年1月26日 20時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
キアラ(プロフ) - 続きが気になるぅぅ!もう毎日！楽しみにしてます！もう通知が来たらはっ！転生しました｡か？って思ってすぐ占いツクールに来てしまいます笑とても面白いのでラストスパート頑張って下さい！ (2020年1月26日 10時) (レス) id: 9f6d02a74a (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 面白すぎて泣きそう色んな意味ですごいです！これからも楽しみにしてます！ (2020年1月20日 18時) (レス) id: 4d25c318a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
