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ちょうど家の前
タバコの火を消した兄さんの方を向いて、お礼を言おうと口を開ける
無言の兄さんの手が顔に伸びてグンっと顔が寄せられた後
ゴツンっと鈍い音と共に額にじんわり痛みが来て
痛いんだけど！
と兄さんの方を見れば「お前は笑顔が1番やで」なんて言って私の額をペシペシ叩いた
『そーーーですか』
「髪の毛縛ってんの見てなんか安心したわ…鬼の女幹部で有名やったしな、俺はそっちの方が好きやで」
『伸ばしてんの、女子高生だし…流行りです流行り』
「……あんなA、確かに記憶を思い出した時辛いって気持ちもあったで…でも、俺は思い出す前にペ神に言われてからずっっっと心に穴が空いとった…思い出すまで何が足りないのか分からんかった」
「ピースが埋まるまで記憶を思い出した後よりも辛くて辛くてしんどかった、もどかしさよりも…自分が誰だかわからんくなるんや」
「……だからな、あいつらには記憶がある事言わんでやってくれん？学校で喋るなとかじゃなくてな…無理矢理思い出させるのだけは、やめたってな…Aの事やからないとは思うけど」
彼の顔は随分と優しくて
「寂しいのはお互い様やんな」と今度は丁寧に頭を撫でる
兄さんも、思い出してもらえてないんだ
ペ神も、ひとらんも…過去の自分を思い出してもらえてない
車の扉は開き、何も言えず車から降りる
引き止めでゴメンな…おやすみ。
と寂しげな彼に
『連絡先げどちゃんに聞くから電話する』と宣言すれば「うるさくなるわな」と苦笑した
おやすみ兄さん！と
笑顔を作り手を振れば車は走り去っていき、私は静かに自室へ
風呂も入らずにペンダントを電気に照らしぼんやりとそれを眺めていた
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はちまる(プロフ) - とりかきさん» コメントありがとうございます、そう言って貰えると書いてる人間としては本当に力になります……！最終回までどんどん更新していくので付いてきて頂ければ幸いです、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 暁月姫さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していくので次回作もよろしくお願いします！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
とりかき - とても楽しく読ませていただきました！初めて夢小説にこんなに引き込まれました。感動しました！話の書き方とか、キャラの個性が出ていてとても読みやすかったです。最終回まで付いて行きますので更新無理せず頑張ってください。応援してます。 (2019年11月19日 21時) (レス) id: c7e9d6ff93 (このIDを非表示/違反報告)
暁月姫(プロフ) - 50話おめでとうございます！！この引っ張っていく？どうなるの！？どうするの！？って感じの書き方がとても好きです！これからも応援してます！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: a049619d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - まふゆさん» コメントありがとうございます！凄く励みになります……これからも作品共々よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
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