39 ページ39
クリーム色の頭で真面目そうな雰囲気を醸し出す
私の記憶では彼が喋ると氷河期が来る気がするんだよなぁ……
何を隠そう、彼も私の前世で関わった人間
エーミールと呼ばれる男
博識ですぐイキりみんなにいじられているのがデフォな彼
いや待て、私もしかしなくてもこいつの肩叩いた……？？？？
という不安が出始めてたところで、エーミールは私の顔を見るなりニコリと笑顔で出迎えてくれた
「おや、先程の」
『私やっぱり肩に思いっきり叩きましたよね』
「えぇ、随分力強かったです…じゃなくて、ロボロさんとお話がしたいんですよね…？金曜日様子が少しおかしくて心配してたんです、よかったら先にどうぞ」
私が触ったのにも関わらず彼は普通だった
エーミールは笑いながら奥の部屋を案内してくれて、首から下げた鍵で扉を開ける
その中に入れば本の匂いがして、電気がつくと自分の周りに本がたくさん置いてあることに気がついた
驚いていればエーミールの笑う声がして振り返る
「普通なら生徒会の人と一般生徒を2人にはしないんですけど、貴方なら大丈夫な気がします…野生の勘ですかね……そういえば、ロボロさんとはどんな関係で？」
『…えっと、隣のクラスで…お友達です』
「そうですか、てっきり交際されてるんかと…変な事伺ってすみません」
『いえ…エーミール、さんは図書室の先生…？』
「ち、違います…！生徒です、生徒会の1人です！！！」
よく見て？制服！
と彼は必死にアピールをしてくる
そんな姿を見て笑っていれば彼は「何故名前を？」と問いかけてきたところで、私の脳内はストップした
口が滑ったとはいえ、名前を知らないのに相手の名前を言うなんてそんなことある？
ただのストーカーじゃん？
というかエーミール少し嬉しそうにするな！！
『え、エーミールさん生徒会じゃないですか、知ってましたよそんなこと〜！さっきのも含めてジョークです、ジョーク！』
「あぁなるほど…！それでは、私はここで…他の生徒も来ますし、こちら鍵の方よろしくお願いしますね、話が終わり次第私に返して頂ければ幸いです」
『わかりました、ありがとうございます』
では、と頭を軽く下げ部屋から居なくなるエーミール
ふぅ、と息をついて自分の頬を叩いた
エーミールが居たのは驚いけど、ここを借りられたのはでかい…
ロボロが来るまで本でも見ようかと思ったが、テストを考えて教科書を開き
時計は17時を指していた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちまる(プロフ) - とりかきさん» コメントありがとうございます、そう言って貰えると書いてる人間としては本当に力になります……！最終回までどんどん更新していくので付いてきて頂ければ幸いです、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 暁月姫さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していくので次回作もよろしくお願いします！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
とりかき - とても楽しく読ませていただきました！初めて夢小説にこんなに引き込まれました。感動しました！話の書き方とか、キャラの個性が出ていてとても読みやすかったです。最終回まで付いて行きますので更新無理せず頑張ってください。応援してます。 (2019年11月19日 21時) (レス) id: c7e9d6ff93 (このIDを非表示/違反報告)
暁月姫(プロフ) - 50話おめでとうございます！！この引っ張っていく？どうなるの！？どうするの！？って感じの書き方がとても好きです！これからも応援してます！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: a049619d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - まふゆさん» コメントありがとうございます！凄く励みになります……これからも作品共々よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
