友人と私 ページ3
「Aちゃん、おはよう」
『おはよう遥、随分今日はお洒落してるね』
「そうかな？いつも通りだよ」
『…うん、そっか』
翌日、寮から出て学校へ向かう途中
去年仲良くなったばかりの友人と肩を並べて登校
ヘアゴムで使用しているブランド物に目を細めていれば「何よ、もう」と口元を尖らせる遥
やはり住む世界は違うようだ
『そういえば、今日からテスト勉強何処でやる？図書室取っておく？』
「Aちゃんに教わりたいところ沢山あるんだ、図書室でも教室でもどっちでも……きゃっ」
ドンっとぶつかる人間
遥は可愛らしい悲鳴をあげて、フラリとよろける
「邪魔だクソ女！」とぶつかった人間は叫び、何かを隠すように逃げ腰で去っていった
全身見たことの無いブランド物のジャージ、今校舎からでてきた？と思っていたがそんなことより遥の様子を…
遥は驚いてしまったのか少し涙ぐんでしまっている、か弱すぎない？
「なにあの人…」
『…大丈夫？怪我は？』
「ないよ、大丈夫！ちょっとびっくりしちゃっただけで…ってあれ、なんだろうコレ」
足元に光る何か
私はその場に座り落ちているモノを手に取った
キラキラしている何か勲章のようなもの
金色の縁で赤色の宝石、昔触ったことのあるおもちゃの宝石より断然重さがある
…触っていいものだったのだろうか
地面に置いていこうとすれば遥が私を止め、宝石を手に取り小声で「ルビーかしら？」と首を傾げた
なんで見ただけでわかるんだよ
『高そうなもの置いていきやがって…しかもクソ女だって、あれはもうろくな人間じゃない』
「ふふ、Aちゃんって面白いわ」
『どこに笑う要素あった？』
「って、大変…早く教室行かなきゃ……！Aちゃん、行こっか」
『え？あ…もうこんな時間か、コレは職員室まで届けに行こうか、置いて言ってバチあたると嫌だし、あのへっぴり腰もないって気づいたら取りに来るでしょ』
「そうね…！あ、これ持ってて欲しいな、私なくしちゃいそうだし！Aちゃん今日のお弁当なに？卵焼きあったら私の学食の卵焼きと交換しない？」
『話がすごい飛んだな』
くすくす笑う遥を見て、何となく母と並べて見てしまう
少しだけ、守りたい笑顔だなぁなんて彼氏みたいなセリフがでてくる
ブンブンと頭をふって、先程渡されたというか押し付けられた宝石をポケットに突っ込み先に歩く遥の後を歩いた
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佐野月糸吉(プロフ) - タケシマさんで見事にツボりました… 好きです(告白) 無理の無い程度に更新頑張ってください…！楽しみにお待ちしてます…！ (2019年12月24日 22時) (
レス) id: eef49064ac (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - あとちょうど目次見たときの上のプロローグ？のグルさんのセリフっぽいの出てきましたね。このセリフが気になり見たと言っても過言ではない、、、！いや、過言です。本当は、モブになりたい系好きなんで題名見て飛んできました。 (2019年12月24日 12時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - ん？はえー。が流行ってるのかな？じゃ私も←。はえー、神作ですわー。気になってるんで毎日チェックしてます。当たり前ですけど。当たり前ですけど。(大事なので二回言った)これからも楽しみにしてますぅ〜。 (2019年12月24日 12時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
シリコン - 好きです！更新頑張ってください！！ (2019年12月22日 13時) (レス) id: 4d8dbc5322 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 079e7f03da (このIDを非表示/違反報告)
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