４話 �� ページ9
そうして、一ヶ月が経ったとある日に、初日に言葉を濁したセブルスの心配事が的中することとなった。
ル「君が好きだ。私と付き合ってくれないだろうか」
「…は？」
今僕に告白したのは、あのルシウス・マルフォイ。
一週間前に手紙が届き、それに書かれていた時間に呼び出された場所へと行くと、これだ。
貴族がそういった趣味があるとは知っていたが…まさか僕に告白する男がいるとは…
「すいません。お気持ちは嬉しいのですが、マルフォイ家の一人息子の貴方と付き合うのは、ちょっと…」
ル「それならば、私はマルフォイの名を捨てよう。君が欲しいんだ」
「………」
これ、駄目なやつだ。話が通じない。
「…よく知らない人と付き合うのは無理です。」
一応貴族だからオブラートに包みまくって断ったけど、聞く耳を持たないのならと今度は直球で伝えた。
ル「では、君が私に振り向いてくれるまでアピールさせてもらうよ。
すまなかったね。折角の休日なのに呼び出してしまって。さぁ、寮に戻ろうか。」
なんか面倒なことになりそうだ…と心の中で溜め息をつき、断りきれずに寮へとエスコートされた。
「ここで大丈夫です。送ってくださってありがとうございました」
ル「私としては部屋の前まで送りたいのだけれど…今日はやめておくよ。」
「…同室者の人に勘違いされては僕が困ります」
ル「それなら、仕方がない。では、また明日」
反応が、遅れた。
さっと右手を彼に取られ、呆気にとられている内に手の甲にキスを落とされた。
「なっ！！」
抗議に口を開こうとしたときには、既に僕に背を向けて、部屋に向かっていた。
「…なんだったんた、一体…」
今日何度目かの溜め息をつく。
参ったな、この状況は。
こんな日が続くと動きが規制されてしまう上に僕のメンタルがもたない。
どうにかして彼に諦めてもらうしか…
「やはり、知りあいだったのか？」
「違うって。今日初めて彼と話し…え、セブルス！？」
声が聞こえて振り向くと、何冊か太い本を持ったセブルスがドアの前に立っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまち - 面白い！更新待ってます！! (2020年5月7日 2時) (
レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
ノルシャ(プロフ) - 更新楽しみに待っています！！ (2019年2月9日 9時) (レス) id: b860529f0f (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 夜月 零夜さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: 9785c0b503 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってくださいね！！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: 4eecf6d1f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りお | 作成日時：2018年6月2日 21時
