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長尾side
長尾「丈くん、みんなの部屋回ってるんすか？」
藤原「え、あ、おん。」
長尾「大橋くんと大吾くんは？」
藤原「今昼飯作っとる。」
長尾「あー、なるほど。」
藤原「なに、不器用って言いたいんか？」
長尾「まぁ、違くはないっす。」
多分違うんだろうけど、あえて言わないでおく。
長尾「あ、ここどうします？」
藤原「そうやなぁ。」
歌詞の事考えとったら結構時間経ってたみたいで大吾くんに呼ばれた。
西畑「あら、なんか仲良しやね。何しとるん？」
長尾「あぁ、アンケートどう答えたらええか聞いてたんです。」
西畑「そういうことなんや。じゃ、キリええところでダイニング来いや？」
長尾「あ、もう行けます。」
大橋くんが作ったお昼ご飯はいつも通り美味しそう。
なにわ「いただきます！」
丈くんが退院した日から変わらん食事なんやけど、腕が段々と使いづらそうになってくのが分かって。でも悔しくて言えんのか、まだ何も言われとらん。
大橋「丈くん、お箸使いづらいやろ？フォーク使う？」
でも大橋くんにはバレとるわけで。
藤原「……うん。」
大橋「使いづらくなってくの嫌よな。でも、丈くんがご飯食べづらいんのも俺は嫌やねん。」
藤原「ん、」
申し訳なさそうにする丈くんに、大橋くんが微笑んだ。
大橋「構へんから。」
うわ、心読まれた。
西畑「はっすんエスパーなれんちゃう？」
大橋「なっちゃう？」
ケタケタと笑いに変えられるんはやっぱすごい。
長尾「はんじゃ、俺のも読んでみてくださいよ！」
大橋「んーとな、……分からん！俺丈くん専門みたいやわ。」
西畑「ここで丈橋？」
道枝「俺、心読むんは怖いなぁ。」
高橋「そう？嘘つかれへんくはなるな。」
道枝「それもあるけど、なんか、人間の見たくないところも見えちゃうやんか、それは嫌やなぁ。」
藤原「俺、隠し事出来ひんのは困るわ。ファンの子たち心配させてまうやん。」
大西「なんや、まだ隠し事しとんのかと思った。」
藤原「もうしとらんわ。」
西畑「それならはっすんに読んでもらうわ。」
藤原「ふはっ、読めんのか？」
大橋「当たり前やろ！俺やで？」
藤原「やから心配やねん。」
道枝「あ、これ最後もらっちゃいますね〜。」
遠慮の塊をみっちーが取って、大橋くんが別のを食べ始めて。いつもの光景やのに、なんだか違和感があった。
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作者名：おずんぼ | 作成日時：2022年8月29日 11時
