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あのあと、先生からの説明。
まず肺炎はそんなに重くないということ、入院期間はお仕事は全面的に休むこと。
嚥下機能が弱くなっている可能性があるということ。
大西「え、嚥下？」
藍沢「はい。何かを飲み込むための機能というか筋肉が弱くなっている可能性があります。」
大西「弱くなると、どうなるんですか？」
藍沢「今回みたいに、唾や痰が肺に届いてしまい、そこから菌などが繁殖して誤嚥性肺炎になりやすくなります。また、これは食べたものも同じなので、食事も段々と変えていく必要があります。」
大西「じゃあ、もう今みたいなご飯を食べられなくなるんですか？」
藍沢「そうなります。」
丈くん、大橋くんが作った料理大好きなのに。もう、食べられへんくなっちゃうん？
藍沢「ですが、しばらくはまだ今まで通りの食事をしてください。完全に機能が果たさなくなったわけではなく、弱くなっているということです。」
大西「あ、分かりました。」
良かった…まだ食べれるんや。
コンコン
藍沢「はい。」
ガチャ
看護師「藍沢先生、藤原さんのご家族に連絡とれました。」
藍沢「そうか。」
看護師「あの、なにわ男子のみなさんに任せますっておっしゃってて。自分はすぐには行けないからって。」
藍沢「…もしかして、なにわ男子さんですか？」
大西「はい。なにわ男子の、大西流星です。」
あ、これは俺に全てがかかってるんや。
藍沢「藤原さんの病室にご案内します。」
体にあらゆる管やコードが付いてて、正直これが丈くんだとは思えなかった。
藍沢「…大西さん？」
大西「これで、重くないんですか？」
藍沢「はい。もっと酷い場合は特別な病室になるんです。」
怖い、これが現実なんて嫌や。
早く、ドッキリや言うて？
？？「藍沢、どうだ？」
藍沢「変わらない。」
メガネに短髪のいかにもお医者さんらしくない人が。
藍沢「藤川、四肢はどうだ？」
藤川「なんら影響無し。…ご家族？」
大西「あ、メンバーです。」
藤川「あー、なるほどね。」
小児科とか似合いそうだなぁ、この先生。
藤川「痛々しいですよね、この状況。しかも身内ってなると…。俺も1回奥さんがなって。」
明るそうな藤川先生だけど、過去にいっぱい色んなことあったんやろなって。
それは多分、丈橋の2人もそうなのかもしらん。
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作者名：おずんぼ | 作成日時：2022年8月29日 11時
