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藤原「おはよ〜。」
教室に入ると、恭平とみっちー(何か大橋が言うてた)が俺の席の周りにおった。で、隣にもう1人。
？？「長尾謙杜です！」
藤原「藤原丈一郎です。」
身長は、まぁ高くないけど可愛らしい笑顔やし、女子にはモテそうな感じ。
高橋「謙杜とはな、自転車置き場で会ってん！」
みっちーと謙杜からの補足説明を足すと、今日みっちーと恭平が自転車で学校に着いた時に自転車置き場におったのが謙杜で瞬間で意気投合したらしくここにおる、と。
藤原「お前ら3組やん！」
長尾「え、そうだよね？何か急に2組に連れ込まれたけど。」
道枝「高校は教室の出入り自由やもん。丈くんにも会いたかったし、ええやろ？」
藤原「そんなイケメンに言われたらあかんって言えへんやんけ。」
イケメンとイケメンとイケメン、俺の周りの人どうなってん？
西畑「あ、みっちー！で隣は？」
長尾「長尾謙杜です！」
向こうでまた話が盛り上がっとる。
俺は別に陽キャではない。陰キャでもない。誰とでもつるめて用がなければ無駄にくっつくことも無いってうポジションで今までやってきた。やから朝イチ盛り上がるのが苦手な訳でもないけど得意でもない。
大橋「丈くん、」
藤原「ん？」
大橋「ジュース買いたいんやけど、付いてきて？｣
この大橋の頼みが、一体どんな意図なのか分からへんけど、騒がしすぎる空間から逃げる為には嬉しい言い訳にしか聞こえなかった。
大橋「俺丈くんと自販機行ってくる！」
教室がない廊下を歩いていると、俺にはそれが疑問だった。
藤原「なぁ、何で俺も？」
大橋「ああいうの、得意？」
藤原「別に、得意でも苦手でもないで。」
大橋「俺な？まだ苦手やねん。盛り上がるんが苦手なんやなくて、俺ら友達よなっていうのがそこまで。」
藤原「そう思うやつやって、居るやろ。」
大橋「よな。」
藤原「大橋は大橋や。無理に明るくすることないで。」
いつも笑顔やからずっと笑顔を保てるなんてそんなことない。
藤原「大吾とかの絡みも、程々でええんやで。」
入学早々に苦手なヤツ出来て、そいつとつるまなあかんってのきついやろ。
って思って小銭を自販機に突っ込んで、ボタンを押す。
ガタンッ
大橋「丈くん、放課後時間ある？」
藤原「おん、あるで。」
大橋「ちょっと、ええかな？」
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作者名：おずんぼ | 作成日時：2023年9月16日 19時
