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修学旅行から帰宅 ページ9

新幹線に乗り、爆睡してるうちに東京駅に着いてしまった。


友達との会話どころか、景色すら分からない。


実は初日、寝すぎて夜に寝れなかった。


それをいかそうと思っていたのに。


結局寝てしまった。


ちゃんとそのあとのバスは寝ずに過ごした。


起きてたって、誰かと話す訳じゃないけれど。


そうして、バスが止まった。


ボーッとしてたら、最初の停車場所に着いたみたいだ。


高橋さんとはここでお別れ。


次の夏期講習を待つだけ。


だから、いや、多分そうじゃなくてもだろうけど、自分なりに大きく手を振った。


届いたかは、いまだに分からないけれど。


そして、次の停車場所で自分は降りた。


タイミング悪く、雨が降り出した。


キャリーケースを引きながら、折り畳み傘をさして帰った。


自分の夏が、終わったようだった。


今思えば、今からだ。


今から、本当の夏が始まるんだ。

夏休み後半(自覚)→←修学旅行、その2



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作者名:おずんぼ | 作成日時:2022年1月3日 20時

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