修学旅行 ページ7
朝5時、学校に集合。
残念ながら、行きは一緒になることはできない。だから、いつも通り幼なじみと行く。
若干遅かったのか、かなりの人は校庭に集まっていて、ビックリした。
自分の班に行き、隣付近に居た高橋さんに挨拶する。
もちろん、班員にも。
バスは全く違う位置。
しかも、自分に隣は居ないから寝放題。
そうやって、東京駅まで過ごした。
新幹線に乗る前、余裕をもって行動するのが学校。
だから時間は余っていた。
トイレに行く人は行く、というムードでもちろん高橋さんと一緒に行った。
本の話をしたり、これからの話。混んでること、個室数が少ないこと。
中身がないってよく言われるけど、楽しいから話してる。
そんな感じだった。
今になっては、何で気づかなかったんだって。
鈍感な自分を嫌になりそうだ。
そのまま新幹線に乗り、京都へ。
隣の席だった、同じ班の唯一の女子とジャニーズクイズをしながら。
新幹線を降りて、先生の先導により改札を出る。
すでにお昼とまではいかないがなかなかの時間。
しかも京都という盆地。
駅を出てすぐなのに汗が出てきた。
そして、またバスに乗り、観光地へ。
何か説明をしてた気がしたが、大勢で過ごすことにストレスや疲れがあって、寝てしまっていた。
バスを降りて、観光地を巡る。
クラスごとだったので、個人の時間があった。
室内の見学、そしてバスまでの移動は高橋さんと2人っきりで過ごした。
唯一と言っても過言ではないスキンシップが平気な相手。
小学5年生から中学1年生まで無理だったのに、今年の4月には克服できた。
だから、2人っきりでも、会話がなくても気まずくなかった。
高橋さんがトイレから帰ってきてすぐ、卒アル用のカメラマンさんが来た。
せっかくだから撮ってもらっておいた。
バスに戻ってからは別々。
ホテルに着いて、テレビを見ながら荷物を片付ける。
部屋には自分を除き2人。
1人は同じ班の人。もう1人は、始業式にいなかったもう1人の斉藤さん。
悪い人じゃなかったのは良かった。
ホテルの部屋割りとか、宿泊学習の肝と言ってもいい。
まぁまず、高橋さんとじゃなかった時点でよろしくはなかった。
そんな事を言ってる自分が居るけれど、楽しんでる自分も居た。
自分がゴチャゴチャになってて、本当の自分すら分からなくなっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おずんぼ | 作成日時：2022年1月3日 20時
