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卒業 ページ19

あっという間に、3月になった。


公立の結果が発表された。


自分は合格してるだろうと考え、結果を見ずに行ったんだけど、受かってた。


帰り道、坂道を下りながら高橋さんも受かってますように、と願った。


スマホが震えた。


高橋さんからだった。


恐る恐るLINEを開くと、受かったと。


なぜか嬉しかった。


散々落ちたって言われたからだろうなって。


次の日、ちゃんと面と向かって言おうって。


おめでとう、って言えた。


もちろん、他の学校を受けて落ちた人もいる。


各々、高校への準備が本格化した。


卒業式の練習が、始まった。


小学生の時とは違う、緊張感があった。


これで本当にバラバラになるって言われても実感なんて沸かなかった。


明日もまた、この教室に来てバカみたいなことをするのかな?って。


球技大会もあった。


ドッチボール、バレーボールとか。


バレーボールとかは体育で選択したやつらしい。


卓球台で遊んだら怒られたけど。


そうして、卒業式を迎えた。


朝教室には入ると、装飾が施されていた。


少し前にあった三送会と同じやつ。


机の上には色々置かれてて、本当に卒業なんだって実感した。


先生がやってきて、胸元に花を付けて、体育館履きに履き替えて。


いよいよ、始まった。


体育館に入り、自分の席に座る。


隣には、高橋さん。


呼名が進むなか、うとうとしてる姿にドキッとしつつ、ハラハラもしていた。


その後もなんか色々あって終わった。


担任の話を聞き、配布物をもらい、回収するものか回収して。


教室が、寂しくなった。


もう、ロッカーから教材やリュックが飛び出すことなんてないだろう。


後ろにある体育祭の時の絵を見て、膝が痛むこともない。


なんか、寂しい。


並んで校庭に出ると分かったとき、ショックだった。


帰学活後、よく2人きりになるから、告白しようかなって思ってたのだ。


終わった。


もう二度と、伝えられないだろう。


外に出て、運良く一緒に写真を撮ることになった。


高橋さんとは別れ、別のところで写真を撮って帰ることに。


自分の中学校生活は、こうして終わった。


この後、公園で何人かで集まって遊んだ。


しばらく登場してなかった前田さんにカムアウトした。


帰り道は話を聞いてもらった。


ありがとう。


高橋さんも、2年間ありがとう。


end

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作者名:おずんぼ | 作成日時:2022年1月3日 20時

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