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体育祭 ページ14

高橋さんが復帰して、その日にテストして。


体育祭がやってきた。


元々、好きじゃなかった。


運動だって、目立つことだって。


けど、一緒に種目やれるって分かったから。


過去1頑張ろうって思えた。


大縄跳び。


ダブルタッチとの混合で、出来ない人が八の字飛びになる。


胃腸炎で休んでしまったこともあって、ダブルタッチから離脱ということになった高橋さんは、自分の後ろに。


本当に、昇天しそうだった。


大縄は、見事大成功。


200回以上連続で飛べた。


男子の成績も良く、練習の時のは何だったんだって言えるくらいに。


もちろん、障害物リレーでも、良かった。


1位をもちろん目指してたけど、ミスっちゃって2位。


少しはクラスに貢献できたかなって思えた。


そして、体育祭と言えば全員リレー。


自分は足が遅いからショートカットコースでもある、バイパス。


練習ではまずまず。


なのに、この日に限って調子が良かった。


走って、走って、走って。


気がつけば目の前には誰もいなくて、パスする男子しか見えなかった。


でも次の瞬間には地面だった。


校庭特有のあの茶色の。


足がもつれたとか、躓いたとか。


そんな感覚は全く無かった。


本当に、気がついたら目の前が地面だった。


パトンパスは遅れ、他のクラスが先に行ってしまっていた。


自分のクラスの元に戻ったが、膝が傷んだ。


周りの人に言われて自分の膝を見ると、血が垂れていた。


急いで保健委員の子に伝えると、リレーが終わるまで待てと。


終わって、皆とは別ルートで救護コーナーに行き、膝を診てもらった。


洗うために水道に行ったが、痛むのと怖いのとで全然足が上がらなかった。


処置が終わって、ギャン泣きして、先生に慰められて。


閉会式があるため、クラスの列に戻ると、高橋さんともう1人が待っていた。


あと、見学してる2人。


高橋さんが居るだけで嬉しかった。


心配してくれてたんだって。


泣くのを堪えながら閉会式を待った。


クラスに戻って、片付けをして、帰るとき。


高橋さんに支えてもらった。


こうして、自分の体育祭は幕を閉じた。


これが、トラウマになったのはまた別の機会でわかったことではあるが。


ちなみに、この後にワクチンを打って学校説明会を受けた。


まぁまぁしんどい1週間でもあった。

テストから冬休みまで→←秋、体育祭前



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作者名:おずんぼ | 作成日時:2022年1月3日 20時

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