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『ねぇ、良樹？』
｢んー？｣
2人は当てもなく歩く。
『家なんだけどさ、』
｢うち来れば？｣
『へ？』
Aの言葉を遮りつつ村山は自宅へ来るよう促した。
｢冷静に考えて？いつまでコブラちゃんとこいんの？｣
『ん、まぁ、確かに。』
｢お前一人暮らし出来なさそうだし。つーか一人にしたくねーし。｣
『いいの？』
｢いいとかダメとかじゃなくね？初めてうち来た日からそのつもりだったし。｣
そう言って村山は手を差し出す。
『鍵？』
｢それ渡すつもりで今日呼んだ。｣
『ふふ、ありがと。』
2人はスッキリしたように微笑みあった。
『ただいまー』
コブラになんて言おうか、なんて考えながらそっと玄関の扉を開けたがまだコブラは帰宅していない。
『荷物…まとめよ。』
Aはもともと少ない着替えと化粧品をスーツケースに詰め込む。
ふとムゲンのみんなとの記念写真を手に取る。
『これで、よかったんだよね。』
｢…いいんだよ。｣
『！…コブラ。びっくりしたー…おかえり。』
コブラが帰ってきた音にも気が付かずにいたA。
その隣にコブラがそっと座る。
｢…村山のとこいくのか。｣
『…うん。』
｢なに泣きそうな顔してんだよ。住む所変わるだけで俺達は何も変わらない。違うか？｣
『…そうだね。』
Aはコブラに抱きついた。
｢どうした。泣いてんのか？｣
コブラがからかうように笑う。
『ありがとう。』
｢あぁ、村山の前では素の自分で居ろ。今まで無理させて悪かった。｣
Aは泣きながら首を振る。
『コブラがいたからあたしは強くなれた。』
｢逆だ。俺達はAがいたから強くいられたんだ。｣
だから泣くな、そう言ってコブラは優しく笑う。
｢それにしてもこの写真、いつ見てもヤマトはあほ面だな。｣
『ふふ、コブラこそ馬鹿みたいに笑ってる。』
2人は写真を見ながら思い出話、楽しい思い出の話だけをして最後の晩を過ごした。
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tauuuun(プロフ) - おはよう御座います！昨夜見つけて一気に読んでしまいました！二人暮らしが始まってこの先の村山との日常がとても気になります！暑い日が続きますがご自愛ください✨続きを心待ちにしております！ (8月28日 8時) (
レス) @page11 id: 0c2f7bbde5 (このIDを非表示/違反報告)
m.m(プロフ) - こんにちは！ 昨日こちらを見つけて村山好きとしては堪らなく好きな作品で読ませて頂きました！ 少し時間あいてますが更新されるのを心待ちにしています！ (7月17日 8時) (レス) @page11 id: 058b26037a (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - かなり更新していないと見受けましたが続きが気になります！！更新、楽しみに待ってます((o(｡>ω<｡)o)) (2021年8月3日 9時) (レス) id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
mal !!(プロフ) - 初めまして！このお話大好きです！（ ; ; ）更新待ってます！！！(^ ^) (2020年9月24日 3時) (レス) id: c7caf9b07f (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - めっちゃ好きです！更新待ってます！ (2019年12月2日 22時) (レス) id: 9acbcf9b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユイ | 作成日時：2018年6月1日 13時
