HiGH＆LOW〜S＆O〜3

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「いや、反対とか、そういうんじゃなくて！」

『ん？』

「俺、Aさんには幸せになって欲しいんです。絶対に。」

『お、おぉ、ありがとう。』

「コブラさんとヤマトさんは違うかもしれないけど、俺達はAさんのこと頭としてしか見てなくて、守られてばっかで。」




Aは静かに、優しくチハルを見つめる。





「俺達はそれが一番だと思ってたけど、やっぱりAさんは頭である前に女の子なんだって思ったら、すげープレッシャーかけてたのかなって。自由になれないぐらい縛り付けてたのかもしれないって思ったらなんか、俺情けなくなってきて…」

『チハル、ありがとう。でもあたしは山王の頭で居たいからここにいるんだよ。』

「俺、そもそも同じ土俵に立ててなかったんです。Aさんのこと好きだって思ってた感情は、多分憧れだったんです。だから俺、応援します。2人が幸せになれるように応援します！」




チハルが震えた声でそう叫ぶとAは優しく微笑んだ。




『ありがとうね、チハル。みんなも迷惑かけてごめん。でも、これからもよろしく。』




Aがそう言うと、全員が「当たり前だ。」と口を揃えた。





「あんた達山王でほんと良かったな。喧嘩ばっかでこんな乙女心分かんなかったのに一つ勉強になったな。そういう意味でも、女で頭って大事な存在だな。こいつら馬鹿だから。」




ナオミがそう言うと、ナオミとAはクスクスと笑った。

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