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「お、おの…何で…」
埃だらけのソファに組み敷いた櫻井が、大きな瞳に確かな怯えの色を滲ませているのを見て、大野は思わず舌なめずりをした。このときをどれほど待ち望んでいたことだろう。櫻井に一目惚れした日から、３か月ほど経っていた。
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彼が入ってきた瞬間、教室の空気が変わったのが分かった。笑顔で自己紹介をする彼に、誰もが目を奪われた。
ぱっちりとしたきれいな二重の瞳に、形のいいぷるんとした唇。女が羨むほどの美人だ。体つきだって、完全に男の体なのに、どこか柔らかそうで色っぽい。こんなに魅惑的な男を、大野は今まで見たことがなかった。すぐにでも自分のものにしたいと思った。
しばらく様子を見るうちに、櫻井のこの学校での立ち位置が分かってきた。いわゆる高嶺の花、マドンナである。きれいで可愛い櫻井先生はみんなのもの。抜け駆けは許されない。そんな暗黙のルールがあるようだった。
可笑しいのが、櫻井本人は全生徒の熱い視線を浴びていることにも、自身がお姫様的扱いをされていることにも、まったく気づいていないということだった。そのくせ、大野には『お前は男にモテるタイプだから、気をつけた方がいい』なんて真顔で言ってくるのである。完全にブーメランじゃねえかと大野は呆れたが、どんな理由であれ、櫻井が自分を気にかけてくれているのは嬉しかった。その心配を利用しない手はないと思った。
そして今日、大野は相談したいことがあると言って櫻井を人気のない場所にある物置に呼び出し、のこのことやってきた彼に足払いをかけて押し倒したのだった。
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唯 - 優子さん» ありがとうございます。いつもにまして難産なお話になりそうです…気長に続きをお待ちください。 (2016年3月9日 3時) (
レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか気になります。 (2016年3月2日 18時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 優子さん» ありがとうございます。プロポーズは大野さんが仕掛けるだろうと思われます。 (2016年2月28日 20時) (レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。智君の先生姿格好良いですね♪翔君可愛いですね♪プロポーズは智君から格好良く言うて欲しいですね♪ (2016年1月25日 23時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 優子さん» ありがとうございます。ギャップ王子な大野さんでした。翔くんは可愛い上に押しに弱いので、大野さんお気の毒です。 (2016年1月25日 20時) (レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯 | 作成日時：2015年7月19日 23時
