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幾度となく昇りつめ、必死に酸素を取り込んでいる櫻井の身体のあちこちに、大野が優しくキスを落としている。極めたばかりの櫻井には、そのわずかな刺激さえ電流のように感じられて辛かった。
「ふふ…翔くんきれい」
汗と涙ともろもろの液体で汚れ、すっかり呆けている櫻井に、大野は似つかわしくない賛美の言葉を零した。何を馬鹿なことを、と櫻井は視線だけで答える。
「ほんとはまだ足りないんだけど、もう翔くんは体もたないでしょ」
当たり前だ。こちとら３０過ぎたおっさんだぞ。
「最後にちゅーだけさして、ね？」
嫌だ。だってあなたの言う『ちゅー』は、ちゅーなんて可愛いものじゃないじゃない。確実に俺をその気にさせる、毒みたいなものだ。
力を振り絞って抵抗しようとしたが、できたのは顔をわずか横に逸らすことだけ。あっけなく捕まってしまった。
ぴったりと、１ミリの隙間もなく合わせられた唇。大野とのキスも行為も、あつらえたようにぴったりと櫻井にはまった。精巧なパズルのピースのように、少しの遊びもない。
それが櫻井には息苦しかった。けれど、そこに快楽や安寧があるのもまた事実なのだ。
「やっぱり、翔くんは甘いね。蜜がたっぷりの果物みたい」
息継ぎの合間に囁かれた睦言。何か返す間もなく、再び唇が奪われてしまう。
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唯 - 優子さん» ありがとうございます。いつもにまして難産なお話になりそうです…気長に続きをお待ちください。 (2016年3月9日 3時) (
レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか気になります。 (2016年3月2日 18時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 優子さん» ありがとうございます。プロポーズは大野さんが仕掛けるだろうと思われます。 (2016年2月28日 20時) (レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。智君の先生姿格好良いですね♪翔君可愛いですね♪プロポーズは智君から格好良く言うて欲しいですね♪ (2016年1月25日 23時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 優子さん» ありがとうございます。ギャップ王子な大野さんでした。翔くんは可愛い上に押しに弱いので、大野さんお気の毒です。 (2016年1月25日 20時) (レス) id: 0f485288ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯 | 作成日時：2015年7月19日 23時
