【東京喰種】世界の狭間。 (ページ37)

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24話ページ37

真っ暗でプカプカする空間。

あ、また夢の中か。

ふわふわする意識の中、水の中を泳ぐように進む。

―545………53……８……―

苦しいような地を這いずり回るような声。

椅子に座り項垂れる少年。手と足には鎖。

研？なんで夢に研が。

カネキの前に立つスーツの男。

ヤモリ！？………まさか

ムカデを研に入れようとしている。

やめて。………研が壊れる………。

地を割るような叫び声。

いや、笑い声なのか？

やめて。

〈にぃに、どこ………〉

やめて。

〈どこにいるの？〉

小さい頃のAがいつの間にか立っていた。

髪の色は真っ黒。

黒い瞳がこちらをのぞいている。

なにもうつしてない。反射した瞳で。

やめて。

〈こわい。ここはこわいよ。〉

やめて。

〈一人はさみしいよ。

流星にぃに〉

息が詰まった。

やめてえぇぇぇぇ！

―――――――――――――

――――――――

廊下で座り込む男。

「姫宮大丈夫か？」

「あぁ。有馬か。………大丈夫」

はは、と乾いた笑いが響いた。

「どうやら………俺のことは思い出してくれたらしい」

なんのことだ。と有馬が眉を顰める。

流星の手に握られたケータイ。

メールが来ていた。

件名、A

とだけの本文のないメール。

目を抑え、また乾いた笑いをした。

「…………待ってろ。」

紫色の瞳が揺らめいた。

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意味不明ですなヽ(*´∀｀)ノ