不器用な恋 1 リヴァイ兵長夢 (ページ6)

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巨人化の実験ページ6

リヴァイside

今日はエレンとクソガキの巨人化の実験だ。

俺の横にはやけに鼻息の荒いクソメガネがいる。

クソガキはまだ巨人化できるかもわからないというのに。

最初にエレンで実験する。

エレンにオーケーを出しても一向に成功する様子がない。

その時は諦めて食事にした。

エレンがスプーンを落として拾おうとしたその時、エレンが一部巨人化した。

攻撃しようとする班員たちを止める。

「おい、このクソ兄貴！熱いじゃねぇか！何しやがる！」

クソガキは俺の腰からブレードを奪ってエレンに飛びかかった。

そして手を切り落とした。

短気すぎるだろ。

「ちょっと！ストップ！ねぇ、エレン触っていい？…熱っ！」

クソメガネが飛び退いた。

「おい、俺のブレードを返せ」

俺が言うとクソガキはブレードを返してきた。

しばらくしてエレンが元に戻った。

目的がないと巨人化はできないらしい。

とりあえずクソガキの実験に移る。

しかしクソガキは一向に自傷行為などしようとしない。

「クソガキ、命令だ。やれ。ナイフで自分を軽く切りつけろ。何か目的を持てよ」

クソガキは渋々自分の掌をナイフで切った。

しかし何も起きない。

「だから言っただろ。私は巨人化なんてできねぇんだよ。ちゃんとお前を殺すという目的も持ったんだ」

クソガキはナイフを地面に突き刺した。

俺を殺すのが目的って…

何なんだよ、こいつ。

とりあえず今日の実験は中止となった。