不器用な恋 1 リヴァイ兵長夢 (ページ33)

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ネガティヴとポジティブページ33

Aside

私はリヴァイの部屋から出て皆がいるところへは向かわずに食堂へ向かった。

皆はついてきた。

食事を取ってきた後、皆を振り返った。

「私がバカだったのは重々承知だ。他に何か言いたい奴はいるか？」

私は皆に聞いた。

「この期に告白しちゃえばよかったじゃん。せっかく2人っきりだったのに」

ハンジが言った。

告白…か。

「そうかもしれないな…」

私は考えた。

食事中も、地下牢にある自分の部屋に戻った後も。

伝えたい。

でも、フラれて傷つくのは嫌だ。

あいつに触れたい。

もっと一緒にいたい。

独り占めしたい。

こんなことを考えている私は異常か？

この気持ちを抑えたいと思ってもそれとは裏腹にどんどん膨れ上がっていく。

今すぐにでも伝えに行きたい。

でも邪魔だと思われたら。

こんなガキ、視界に入っていないと、女として見ていないと言われたら。

こんな葛藤を何度も繰り返しているだけで結局行動を起こすことができない。

いっそ嫌いになれたらいいが。

…いや、ネガティヴになるのはやめよう。

私の気持ちを知っていてくれたらそれでいい。

フラれたっていい。

だがいざそうなると変なことをするかもしれない。

だがうまくいくと信じよう。

失敗なんかしないと。

自分でもびっくりするくらいポジティブになったな。

リヴァイのおかげかもしれない。

恋愛も悪くないかもしれない。

早速明日にでも実行するか。