イメチェン ページ30
ハンジside
私たちは街に向かった。
Aの服を買うために。
私たちは店に入ってAをマネキンにしていた。
「おい、いい加減にしてくれねぇか？もう飽き飽きしてきた」
Aが顔をしかめて言った。
可愛い顔が台無しだなぁ。
「分かったよ。ミカサ、決まった？」
決まった服を買って外に出た。
Aは今、買った服を着ている。
淡い青のワンピースだ。
その前に買った靴も履いている。
ワンピースと同じ淡い青。
8センチのヒールだ。
「なぁ、これだと女装に見えねぇか？」
Aはさっきもしていた質問をした。
「見えないって。すごくかわいいよ。自信持って」
私がそう言うとAは目をそらした。
ツンデレだなぁ。
それがいいところでもあり、仇となっているところでもあるが。
私とミカサはAと食堂に向かった。
「A？Aだよな？」
エレンとアルミンが驚きつつ近づいてきた。
ミカサが経緯を説明した。
「Aも可愛いところあるな。さすが俺の妹だ。…痛いな」
エレンが言った。
そのエレンの足にAのヒールが食い込んでいた。
「おいクソガキ。一体どこにいやがった。探し回ったんだぞ。…は？」
リヴァイが来た。
ぽかんとしている。
リヴァイの顔がしばらくして赤くなり始めた。
Aも同様だった。
「何のようだ？」
Aは精一杯強気に言った。
「書類仕事の件だ。あとで部屋に来い」
リヴァイは逃げるように去って行った。
私は1人笑いをした。
「成功だね。早く行ってきなよ。ドアの外で待っててあげるから」
私はAの背中を押してリヴァイの部屋の廊下の前まで行った。
「頑張れ！」
私はそう言った。
Aは弱々しく頷いた。
恋する女の子は可愛いな…
Aは進んで行った。
Aに部屋に入ってからドアの前にいてと言われたから私はまだ動けない。
後ろにはミカサ、エレン、アルミンそしてなぜかエルヴィンもいた。
みんな気になるんだなぁ。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年7月9日 8時
