不器用な恋 1 リヴァイ兵長夢 (ページ19)

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手当てページ19

リヴァイside

俺は今、クソガキの手当てをしていた。

なぜこうなったかと言うと…

30分前、クソガキはアルミンと喋っていた。

俺はあいつの彼氏でもないのに嫉妬した。

今はそれは関係ない。

クソガキとアルミンは楽しそうに喋っていたが、ジャンとか言う奴が現れて邪魔した。

おそらくそいつがクソガキの気に触ることを言ったんだろう。

クソガキがジャンに殴りかかった。

一発目は普通にかわされ、二発目はギリギリでかわしたが、クソガキの手は後ろにあった壁を直撃した。

それは骨折している左手だった。

クソガキは痛そうに呻いた後、結局はみぞおちに一発蹴りを加えた。

「痛ぇ。まぁいいか」

クソガキが押さえながら歩き出そうとしたから俺が捕まえ、医務室に連れて行き、今に至る。

「お前、手首だけじゃなくそこから肘まで見事に骨折してるぞ。どうやったらこんなになるんだ」

俺が言うとクソガキは睨んできた。

「悪いか？それにこの前言われたしな。手首しか折れてないが、ヒビが入ってるところもある、と。そこが衝撃で折れただけだ」

クソガキは言った。

ヒビが入ってるのに手当てされなかったのか。

俺はきつめに包帯を締めた。

「痛ぇな！ちょっとは手加減しろこのクソ野郎！」

クソガキが涙目になって叫んだ。

やりすぎたか？

「黙れ、クソガキ」

俺はそう言って少し緩めた。

クソガキはちょっとむっとしながら帰っていった。

クソ野郎…か。

俺の立場はクソガキにとってその程度って事だな。