紫の想いの人 (ページ5)

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母｢でもね、まだ治らないなんて言ってないよ｣

深｢…ん｣

母｢Aちゃんは絶対悲しいんでる辰哉なんて見たくないと思うよ

ちゃんとAちゃんの前ではニコニコの笑顔でいるんだよ？｣

深｢ん、うん｣

この時母さんってすごいなって思った

母さんだって悲しいはずなのに
母さんは俺に笑えって言ってくれる

やっぱり母さんはすごいよ

ガラガラ

深｢A！来てやったぞ｣

｢辰哉！｣

深｢どうせまた勉強教えろって言うんだろ

だから先に来てやったべ｣

｢んふふ笑ありがと笑｣

もしこの時行かなかったらどうなってたんだろって今でも怖い…

｢ねぇ辰哉｣

深｢なにー？｣

また悲しいことを言われるのかと思って怖くなった

｢私のおねがい聞いてくれる？｣

深｢お願い…？｣

｢そう、私の夢はねスーパーアイドルになることだったの

でももう叶えられない。だからさ変わりに辰哉がスーパーアイドルになってよ！｣

深｢スーパーアイドル？｣

｢うん！！私の夢叶えてくれる？｣

もちろんだよA

深｢うん！！絶対スーパーアイドルになるよ！｣

貴｢ん～、辰哉は歌も上手いしダンスもそこそこ上手いから…ジャニーズとかどう！？｣

深｢ジャ、ジャニーズ！？｣

深｢そんな、ジャニーズとか出来るわけないって！｣

貴｢大丈夫、辰哉なら絶対に出来るよ｣

Aのこの言葉は重かったな～

俺は誓ったんだ

Aの代わりに俺がスーパーアイドルになってAの元に帰ってくるって。