もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ) (ページ4)

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4、アテネの策略ページ4

目の前には先生がいた

すぐに状況を把握する

今日は昼ごはんの後、６時間目の英語が始まり、教室移動をした

開始10分ぐらいまでは起きていたが……

いや、今はそんなことはどうでもいい

今、目の前には英語の先生が立っている

アベルはこの学校のほとんどの先生に怒られても馬の耳に念仏だが…

この田中先生だけは顔が怖いだけではなく性格も鬼である

これにはさすがのアベルも…

「ご…ごめんなさい！！」

教室中にアベルの声が響き渡った

ーーーー放課後ーーーー

「アベル…大丈夫だった？」

「あ…あでね…うっ…っぅ…」

アベルが子供のように泣き出していた

「うっ…っぅ…あの先生…怖いよお」

「はい、はい……後でご褒美をするから泣き止んで」

ちなみに言っておくがアベルだけが泣いているわけではない

他の生徒があの先生に怒れているときは最低でも授業後に号泣、ひどい人では数日間、あの先生

のせいで来れない人もいた

アベルはそのまま1分間ずっと泣いていたのでなだめるための方法を考えていた

💡💡💡

アテネがアベルを見て何かひらめいたようだ

すると突然…

アテネが抱きついてきた

アベルはそのまま状況がわからずに体が固まってしまった

「えぇ…とアテネさん？」

テンパったアベルは敬語で名前を読んでいる

「アベル…大丈夫だよ私がついているから」

そう耳元に囁かされ

ドキッとしてしまった

(これ以上抱きつかれてたら理性が保てない)

そう考え、半ば強引にアテネから離れる

しかし、アテネがまた近くに来て

アテネが顔を近づけてきた

今日のアテネさん強引すぎない？

「え‥ちょ…ちょっとまって」

やばい、何も考えられない

しかも、もうアテネの顔との距離は数センチしかない

覚悟を決めて目を閉じたが…

「今、ここにある物全部やっておいてね」

突然そんなことを言い出す

その質問に対し深く考えられないせいで…

「は…はひ」

そう答えてしまった

そうするとアテネは顔を離し、荷物を持って帰って行った

「え…」

さっきまであったことを振り返る

アテネが言っていた「ここにある物」ってなんだろう

アテネの机の上を見る

そこには今日出されていためちゃくちゃ多い課題とメモが残されていた

【出された課題やっといて、もしやらずに帰ってきたらご褒美をあげないから】

アベルはさっきまでドキッとしていた自分を恨み、台パンをした