もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ) (ページ30)

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30、転機ページ30

話し終えると、川崎さんは、お茶を一気に飲み干した

川崎「私が話したことはこれで終わりです」

アベル「なるほど、なるほど」

理解できた

さっきいっていた男の子。

それは、吉田のことだ。

昔、孤児院に入っていたらしいから

吉田のことが好きだから、恋愛を手伝ってくれ

っていいたいんだろう。

……我ながら天才だ。

アベル「話したいことはよくわかった。だから、手伝うことにするよ。」

川崎「……その男の子は、とても勇敢でした。」

アベル「……え？」
川崎「その人はとても勇敢で、優しくて、かっこよくていいんです」

.....元々、自分は孤児院とかには行っていないはずだ。

川崎「私はその人の事がとてつもなく、好きです」

だから.....

川崎「あなたの事ですよ、アベルくん。」

.....それ以上言うな、頭がおかしくなる。

川崎「だから、もう一度いいます。」

.....やめろ

川崎「あなたの事が好きです。だから、付き合ってください」

その瞬間、頭が真っ白になった

何もなく、ふわふわとした感覚

自分が宇宙にいるような感覚

そうだ、こういう時には自分の好きな人を思い浮かべば治る

.......川崎レナ

アベル「...川崎さん」

川崎「....はい」

アベル「こちらこそ、よろしくお願いします」

ニヤッ

川崎「せっかく、付き合えたんですし、キスでもしますか」

アベル「はい、そうしましょう」

川崎さんの肩に手を置く

口を川崎さんの唇へと運ぶ

そして、そのまま....

???「アベル!!」

....あいつは誰だ

緑色のパーカを着ている。

こんなやつなんか...知らな

???「アベル！」

でも……

....どこか懐かしいような気がする

そうだ、昔から隣にいたじゃないか

確か名前は.....

アベル「アテネ!!」

名前を呼んだ瞬間、自分の中にあった霧が晴れた

気がつくと、アテネが目の前にいた。

アベル「なんで、アテネがここに...」

川崎「....っち、もう少しで計画が成功したのに」ﾎﾞｿｯ

アテネ「川崎はね....こんなものを作っていたんだよ」

アテネが部屋を漁ると、とある薬が出てきた

[相手の言うことに断れない薬]

中は錠剤が10個あり、8個が殻だった

アテネ「しかも、こんなものまで」

アベル「えっ……これって？」

見せられたのは、とある報告書だった。