もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ) (ページ21)

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21、遅刻　1回目ページ21

「まずい、まずい遅刻だー！！」

「な、何で私も遅刻するはめに……この役はアベルのなんだから、しっかりしてよ！！」

(ああ、クソ…何でこんなことに…)

ーーーーーーーーー回想開始ーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は……いや、たぶん…大丈夫だ

8:00はまだ遅刻じゃない

早く準備して、学校に……

と思った矢先、隣から物音が聞こえてきた

あれ。この部屋は…

「え！毎日、遅刻するなとあれほど言ってた自称優等生、アテネくんがなぜ？」

「うるさい……ちょっと、寝ぼけてただけだよ……
　

っていうかアベル今、自称って言っｔ…」

「いやいや！優等生のアテネって言ったよ、聞き間違いだよ」

(あぶねー、寝起きのアテネは力が制御できてないし)

一回だけ寝起きのアテネがキレて、

メメの首根っこが掴まれたことがある

「とか、どうでもいい！！今日、遅刻したら皆勤賞取れなくなるじゃん」

「皆勤賞はともかく、これ以上、遅刻したら危ないし…とにかく！」

机をバンッと叩く

「早く学校行こう」

「うん」

このときだけ、二人の利害が一致した

「ってさっきまで意気込んでいたけど……思ったより学校って遠いんだね」ﾊｱﾊｱ

「うるさい、喋る暇があったら早く行かないと…」

なんとか、学校近くまで来ることができた。

あとはここを曲がれば…

「「「うわ！！」」」

突然視界が倒れ、空が見える

恐らく、ぶつかったんだろう

「いてて…あ…すみませんでした」

見上げるとそこにいたのは女子高生がいた。

銀髪の髪をして、つぶらな瞳をしている女子高生がこちらに気づき、お互いに見つめあった

(なんだろう…既視感があるのは気のせいか？)

「あ…すみません。急いでしまって、ぶつかってしまいました」

「すみません、こちらも急いでしまって、ではまた…」

こちらも謝り、通り過ぎようとした瞬間、

手を捕まれ、そのまま後ろに引っ張ってきた

引っ張ってきたのはアテネだった。

「どうしたの？アテネ、なにか忘れ物でも…」

そうすると…アテネは耳打ちをしてきた

「やばい、逃げろ」

その言葉を理解し、学校とは逆方向に２人は走り出した