もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ) (ページ16)

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16、終焉の音ページ16

「…アテネ、恐ろしすぎだろ。」

「それな……そろそろ時間がやばいから帰ろうぜ」

現在の時刻は8:10
今出発しても、間に合うかどうかの時間だ

「よし、帰ろ……」

その時、後ろから何かが近づいてくる音がした。
振り向くと……

「アベルは脅迫しといたからいいけど、とりあえず隣のやつは誰？」

どうやらアテネの喧嘩を見ていることがバレたらしい

「な、なぁー俺たちって親友だろ？」

吉田が不安混じりに聞いてくる

なので、面白半分に
こう答えてやった

「いいえ、違いますけど」

「「え？」」

２人は驚いた顔でこちらを見てくる

「…じゃあ、そこの倉庫に入って……大丈夫、ちょっと痛いだけだから」

吉田の胸元を掴み、宙に浮かせながら歩いていく

「や、やめろぉぉおお！！」

と言いながら、抵抗している

「ちょっと待て。その男と話したい」

アテネは手を離した。

そして、自ら振った吉田に耳元で囁く

『俺のお願いを聞いてくれたら助けてやらんこともないぞ』

『え…それってどんなお願いだよ？』

『大丈夫…大丈夫…ちょっと放課後に手伝って欲しいだけ』

『それで、命が助かるなら安いもんだ…ってお前まず嘘つくなよ』

『あの倉庫に連れ去られなくなければ口を慎むことだな』

『う……わかった。』

そして話し終わった後、アテネに言おうとしたのだが…

アテネはそこにいなかった

「よっしゃ！！アテネいないぞ！！」
隣で吉田が叫んでいる

何かがおかしい…なんで…

！！

時計を見てみた

8:14

遅刻まで…あと…1分……59秒……

「吉田行くぞ！！時間がない！！」

「え？………あ！！」

ようやく気づいたらしい

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「はぁ……はぁ……おはようございます」

「今日の遅刻者はアベル、吉田、以上だ」

あああぁあああぁぁぁ
今日こそは遅刻せずに余裕をもって座ることができたのに
せっかく早く来れたのに

「これもアテネが裏切ったせいだあぁぁ〜！！」

「…ちゃんと時刻を見ないそっちが悪いんじゃん」

「もう限界だ！！今日こそ決着を決めるぞ」

「こっちこそ限界だもんね」

先生「また始まった……痴話喧嘩が…」

「今度はどっちが勝つんだろうね」

「アテネに１票」

「アテネに２票」

「アテネに……」

そしてその日も、アテネが完全勝利して終わるのあった