もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ)

14、馬鹿な新キャラ ページ14

今日は珍しく、学校に早く来れた。

……なんだかこの景色を見るのは久しぶりな気がする

土曜日は学校帰ったあと、アテネの友達と一緒にUNOをやって、日曜日は……まあ……色々と起きたし

昨日のことを思い出していると…邪魔が入った

｢大変だ……お前の彼女、ナンパされてるぞ｣


……と背後から声がした

こいつの名前は吉田明人。

馬鹿なことを口走りやすいが一応、親友である

｢…………状況を詳しく、あとアテネは俺の彼女じゃない｣

そう言うと、吉田が道案内をしていた

道中…

｢そういえば、最近、転校生が来るらしいぜ、3日後くらいに｣

｢確か……女子だったような…」

「そうそう！転校してきた矢先には、優しくして…あやよくば彼女に！！」

何故かこういう所でも気があってしまう

「俺とおんなじ考えだな…でも、女子から痛い視線で見られているぞ 吉田」

というわけで、同類になるのは嫌なので、少し離れた

「ちょっとまってよ！流石にそこまで遠ざけなくていいじゃん…親友だろ」

もっと離れた

「いや、めっちゃ空いてんじゃん！」

大声で吉田が話している
たびたびこいつが馬鹿だと思うのは俺だけかな
……っと話しているうちに着いた


急いで、手すりに寄り掛かり……下を見ると……


アテネが誰かにナンパさせられてた


｢早くしないとお前の彼女取られるぞ｣

急に冷静になりやがった。
さっきのは何だったんだろうか
いや、それよりも…

「あいつ…馬鹿の世界チャンピオンか？……アテネの恐ろしさがわからないのか？」

吉田が反応する

「はぁ〜…何いってんだよアベル…そろそろ助けに行かなきゃだめだぞ
　そうしないとナンパ男に取られるぞ、彼女が」


確かにヒロインを救う展開はベタであるが、アテネに限っては違う

下を見ていると、かすかに声が聞こえた

｢……お願いだって、一回でもいいからデートしようよww放課後でいいからさww｣


｢……興味ないので、あっち行ってください｣


｢……じゃあ今、約束がダメって言うならちょっと痛い目に分からせて出てあげないとね｣

そう言ってナンパ男はアテネの左腕を掴んだ

その瞬間……

「うわ、なにを……くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ」


アテネの右グーを腹で食らったナンパ男は倒れた

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