もしもアベルとアテネが学校に行ったら(アベアテ) (ページ2)

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2、授業中ページ2

「はぁ〜…」

アベルはため息をつく

いつも遅刻していることに反省をしているがその癖はいつまで立っても治らない

どうにか考えていると…

１時限目チャイムの音がなった

ここでアベルは早く授業の準備をしようとしたがあることに気が付く

教科書が無いのだ

行く前に時間がなくて適当に教科書を入れたせいで持ってきていないようだった

先生に教科書を貸してくれるか聞いたが無理らしい

となると…

「ねぇアテネ‥教科書見せてくれない？」

隣の席にいるアテネに(望みが薄いが)聞いた

「はぁ〜アベルまた忘れたの」

アテネがそう言って返してくる

さっきまで喧嘩をしていたので見せてもらえない流れだと思ったのだが…

「いいよ見せてあげる」と言いながら机を動かした

「え……まさかあのアテネが教科書を見せてくれるなんて！」

「おいいつも見せてもらえないようないい方やめろ」

「は…はひい」

震えた声でアベルが答えた

机をピタリとくっつけ、教科書を真ん中に置く

授業が始まり先生が数学の問題を前で解説している

アベルが真面目に落書きをしていると…

必死にぺんをカリカリしているアテネの顔が見えた

１度落書きを書く手を止め、アテネの方に視線を寄せた

そこにはアテネの横顔が写っていた

その顔がとても可愛すぎて不覚にも見惚れてしまった

それにいい匂いをする

自分の好きな人でもあるアテネが近くにいるのだ

見惚れないはずがない

それでも告白する勇気はないのだが

……そんなことを考えていると

アテネがアベルがこちらを見ていることに気づいたようだった

「どうしたの？私の顔をジロジロ見て？」

ただでさえ近いのにアテネがグッと顔を近づけてきた

そのときテンパってしまって

「ア…アテネ顔が…か…可愛い的な〜」

っと頬を赤らめながら震えた声で間言ってしまった

そう言うとアテネは真逆の方向に向く

あぁやらかしたなこれ

アベルは何かを自分の中で脈なしと勝手に察っし、

自分もアテネとは真逆の方に向いてしまった

しかし、このときアベルは気づいていなかった

アテネが真逆の方向で耳まで赤くなってることに