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弐拾玖話 ページ34
麗side
私が炭治郎様達の元へ行ったときにはもう、炎柱様は亡くなっていた
炭「悔しいなぁ…なにか一つ出来るようになってもまたすぐ目の前に分厚い壁があるんだ…凄い人はもっとずっと先のところで戦っているのに俺はまだそこに行けない」
炭「こんな所で躓いてるような俺は…俺は…煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」
…炭治郎様…
伊「弱気なこと言ってんじゃねぇ！！」
…伊之助様？
伊「なれるかなれねぇかなんてくだらないこと言うんじゃねぇ！！信じると言われたならそれに答えること以外考えんじゃねぇ！！」
伊「死んだ生き物は土に還るだけなんだよ！べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ！悔しくても泣くんじゃねえ！」
伊「どんなに惨めで恥ずかしくても生きていかなきゃならねえんだぞ！」
…伊之助様…被り物から涙があふれるほど泣いておられる…
…ここに泣けない私は必要ないか…
『隠さん。後は宜しくおねがいします』
隠「分かりました！」
「わあああん！！」
後ろの方でまだ皆さんが泣きながら叫んでる…
私も感情があったらあのように泣いていたんだろうか…
感情…そんなものは…いらない…はず…
炎柱 煉獄杏寿郎 永眠
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作者名：サンカヨウ | 作成日時：2021年6月26日 2時
