感情を失ったアルビノの少女【鬼滅の刃】 (ページ31)

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弐拾陸話ページ31

麗side

ドッ

凄い音がしたと思ったら炎柱様の刀が鬼の頸に刺さっていた

煉「オオオオオオオ！！！」

少し刃が入ったと思ったと同時に鬼の拳が炎柱様に向かった…が、炎柱様はそれを受け止めた

凄い…急所(みぞおち)を鬼の腕が貫通しているというのに…

…あ…日が差してきた…

だから鬼も逃げると思った…が、鬼は中々逃げない

どうしたんだろうか…と思っていたがすぐに分かった

炎柱様が止めていたのだ

まさか…完全に日が差してくるまで鬼をそこに留めさせる気ですか…？

どうしよう…今私は行くべきなのだろうか…どうすれば…！！

猗窩座「オォォオオオオ！！オオオオオオアアアアア！！」

鬼が急に叫びだした…抜けようと動こうとしているのは分かるが…動けないんだろう

猗窩座「オオオオオオオ」

煉「ああああああああ！！！」

猗窩座「退けえええ」

煉「あああああ！！！」

どう…すれば…そう思っていたら急に炭治郎様叫んだ

炭「伊之助！麗さん！動けーーっ！！！煉獄さんのために動けーーっ！！！」

…！！！炭治郎様の【命令】…！！

その言葉を聞いて私はすぐに動いて鬼のもとへ駆けていった

『龍の呼吸参の型竜巻』

ドウッ

『っ…！』

鬼に技を出そうと思ったら…鬼が急に上にとんだ

『…！！』

私は少し後ろによろめいた。そして立て直そうとしたときにはもう鬼は日が差さない森に逃げ込んでいた

でも私は追いかける必要はないと思った。炎柱様を連れて行かれてないから…

でも炭治郎様は違ったようで、鬼の背中に自分の刀を投げていた

炭「逃げるな卑怯者！！逃げるなァ！！！」

…まずい…炎柱様は…もう…

炭「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦ってるんだ！！生身の人間がだ！！傷だって簡単には塞がらない！！失った手足が戻ることもない！！逃げるな馬鹿野郎！！馬鹿野郎！！卑怯者！！」

炭「お前なんかより煉獄さんのほうがずっと凄いんだ！！強いんだ！！煉獄さんは負けてない！！誰も死なせなかった！！戦い抜いた！！守り抜いた！！」

炭「お前の負けだ！！煉獄さんの勝ちだ！！」

炭「うあああああああああ！！！あああああ！！」

…炭治郎様…

『炭治郎様。これ以上お叫びにならないでくだい。貴方の怪我は浅くありません。些細なことで開いてしまいます。そして貴方が亡くなってしまっては、炎柱様の負けになってしまいますよ』