コード・ブルー『あなたと私と』2

help3 ページ4

Aside
今日から復帰。

「やったぁ！ヘリ当番だ！」

冴島「良かったねｗ」

藤川「どんだけヘリ好きなんだよｗ」

「あははｗ」

みんなと戯れてるこの時間。この救命の皆が大好きだ。だから私は昨日赤ちゃんのことについて決断をくだした。
まだ耕作にも言ってない。
朝のカンファレンスでみんなに言おうと思っている。

橘「おーいカンファレンス始めるぞ」

白石「片野さん。急性アルコール中毒で昨晩搬送されてきました。一時は血圧低下などの症状が見られましたが改善しています」

藍沢「…」

耕作何か言いたいことでもあるのかな…

橘「じゃあ最後に山本」

「ここ数日ずっと考えていたんです。お腹の子について産むか産まないか。私はヘリが大好きで救命のみんなの事も大好きなんです。だから









産むことにしました。当分はヘリ乗れないけどよろしくお願いしますｯ」

藍沢「それ、本当か？」

「うん。本当」

藍沢「良かった。ずっと俺も考えてたんだどうしたら産んでくれるか」

緋山「頑張ってよ？私が取り上げてあげるよ」

白石「緋山先生は痛そうね」

「あっ、分かる」

このたわいのない会話。この空気私は全て大好きなんだ。
だから君も産まれてきたらヘリに乗るお仕事してね？

ﾋﾟﾋﾟｯﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾋﾟﾋﾟｯﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

藤川「お出ましだー！」

「はい。こちら翔北救命センター」

救急隊「野田消防よりドクターヘリ要請です。14歳女性道でお腹を抑え座り込み呼吸荒いです。お願い出来ますか」

町田「( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ!」

「了解向かいます」

「これが産むまでの最後のフライトー♪行ってくるね！」

藍沢「…冴島名取。Aを頼んだ」

冴島「はい！」

〜ヘリ〜
久しぶりの空は何だか不思議な感覚でフェロー時代を思い出した。

「こちら翔北ドクターヘリ。患者情報お願いします」

救急隊「佐藤舞香さん14歳。道で座り込み呼吸荒いです。妊婦だそうです」

「こちら翔北了解」

「妊婦!?14歳よね…」

名取「まぁ、いんじゃないですか」

冴島「こっちの妊婦は無理しないでくださいね」

「うん。てか妊婦なら緋山に伝えとこー」


〜現場〜
冴島side
舞香ちゃんは可愛い感じの子だった。でも、

「これまだ臨月じゃ無いですよね」

産婦人科専門でもない私たちにだって分かること。

A「うん。まだ6ヵ月ってとこでしょ」

舞香ちゃんは痛さに顔を歪めながら呟いた。









舞香「助けてｯ…」

help4→←help2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す