いち ページ2
遠月茶寮料理學園の編入試験を受け合格通知が届いた。
それから数か月。
お父さんは「頑張れよー！」と言ってたけど、頑張る以外ないし。
今は始業式の最中。
私は今舞台の幕の裏にいる。
総帥が話をしている最中だ。
なんか面白いこと言ってるけど、取り合えず入れただけいいや。
「最後に本日編入する生徒を2名紹介します。」
司会の子に言われたから、舞台に出る。
赤髪のツンツン頭君と一緒に。
「なあなあ、先に俺があいさつしてもいいか？」
ツンツン君に言われた。
「いいですよ。」
私はそう返した。
「サンキュー。」
何か言いながらマイクの前に立つツンツン君。
司会の子に文句言われてた。
「じゃあ、手短に。二言三言だけ。えっと、幸平創真って言います。この学園のことは正直、踏み台としか思ってないです。思いがけず編入することになったんすけど客の前に立ったこともない連中に負けるつもりはないっす。まあ、何が言いたいかというと要するに入ったからには、
てっぺんとるんで。」
人差し指を上に向けながら言うツンツン君。
「三年間おねがいしゃーす。」
わあ、ブーイングの嵐だ。
私が先に言えばよかった。
まあいいや。
「すいません。」
そう言うと会場がシーンと静まった。
「編入してまいりました、望月Aです。得意分野は和食。親が日本食屋を営んでいます。よろしくお願いします。」
ニコッと微笑むとなんかヒソヒソしだした。
頭を下げて舞台横にはける。
するとツンツン君が「俺のあいさつどうだった？」と聞いてきた。
「よかったと思いますよ。」
と私は答えた。
「そうか！」
いやーよかったよかった。と陽気に笑っているツンツン君。
楽しい人ですね。
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ヤマ(プロフ) - チョコレートさん» 返信遅くなり申し訳ありません。コメントは作者にとってとても励みになるのでうれしいです。 (2019年11月10日 8時) (
レス) id: 4234d4b084 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - 私がこのコメントを書いている時はまだ「いち」までしか出ていませんがとても面白い作品です！どんどん更新してください！応援してます！ (2019年10月19日 20時) (レス) id: dcdae6c8af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマ | 作成日時：2019年10月14日 20時
