今日は火曜日 ページ20
暗い。ぐらぐらする。
今日はなんにちだろう。なんようびだろう。今はなんじだろう。
今、このとびらのずっと向こうでは、なにをしてるんだろう。
おかあさまが笑っている。きれいな声だから、ずーっとおくのこのへやでもよく聞こえた。
なにかを食べてるのかな。なにを食べてるのだろう。よるごはんかな。
私もさっき食べたけど、やっぱりおなかがすいてくる。
おかあさまたちは、さっき食べたパン1個よりもたくさん食べてるのかな。もしかしたらおかあさまも1個だけかもしれない。
それなら、おかあさまもおなかすいてるんだろうなあ。
私だけじゃないかもしれない。
そう思うと、私はおなかをぎゅっとおさえた。
音がならないように。
またぐらぐらしてきた。
もうなにもできないから、目をとじる。
おなかすいたなあ。
「…お゛、ぁ」
ひさしぶりに声を出してみたけど、かえるみたいな声が出た。
もうずいぶんかえるを見たこともなきごえを聞いたこともないけど。
やっぱりなにもできない。もう、今日はねてしまおう。
もう、だれも来ないし、ごはんもないし…
あ、そういえば
マチル
「……………………………………」
今日も快晴。時刻は朝の6時。
今日の朝のご飯は何だろう。
フレイアはちゃんと起きてくるかな。
さあ、ベッドから出て、顔を洗わないと。
誰かの寝息が聞こえる部屋は、薄く明るくなっていた。
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2020年3月11日 0時