その後 ページ1
「…暗い…」
「何も見えない………どこにいるんだろ…」
どこを見ても暗闇。上も下も、全部が黒い。
ぷかぷかと浮いている気がする。
あぁ…なんだったかな、この感じ…
浮いていて、手足もふわふわする感じ……
『…………て………』
『マス……………ちゃ………』
「…何………何か言ってる?」
何を言ってるかは分からないけれど。
でも聞いた事あるような感じ。
『マス…テラ……ちゃ……』
…あぁ…私を呼んでるのか…でも…
もうちょっと待って…またこのまま…
目を瞑れば………
いい感じに_______________
「マステラちゃんっ」
マス「……………」
目に光が入り込む。この感じは、起きた時のやつだ。
フレ「あっ!マステラちゃん!?起きたんかね!?」
マス「………フレイアさん……」
この感じ、前にもあった気がする。
マス「……ここは……」
フレ「えっとね…ここは、その、病院で…」
フレ「マステラちゃん、あの後倒れたんよ…覚えてる?」
マス「…え?」
全く覚えてない。倒れた?どうして?
マス「…倒れた………」
マス「…私…あの時ククリムさんを…助けたくて…」
……ククリムさん?
マス「ククリムさんは!?!?!?」
マステラは突然思い出し、フレイアの方へ身を乗り出した。
だが、マステラの身に激痛が走る。
マス「い゙っ゙………!!!!」
フレ「ま、マステラちゃん!!動いちゃいかん、じっとしなきゃあかんよ…!」
マス「っそんな事よりククリムさんはっ!?」
「いるわよ」
病室のドアが開く。風も入ってきて気持ちがいい。
マス「か、カナメ…さん…」
カナ「目が覚めたのね、マステラ。よかった」
マス「く、ククリムさんは…!」
ニコッと笑うと、カナメは少し横に避ける。
そうすると、その後ろからククリムの姿が見えた。
ちゃんと、最初に出会った時のような美しい女性の姿で。
マス「っ…!ククリムさん…!」
クク「………マステラちゃん……」
ククリムは、ベットに座るマステラの手を、しっかりと握った。
クク「……ごめん……ごめんなさい…」
マス「…え……ど、どうして謝るんですか…?」
クク「…私の…せいで……こんな……」
カナメは、ククリムの背をさすった。
カナ「大丈夫、あなたのせいではありません。」
カナ「それに、マステラも自分がすべき事をしたんですから」
カナ「そうでしょ?マステラ」
カナ「……ううん」
カナ「ワルキューレ」
マス「…え?」
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2020年3月11日 0時