検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:36,258 hit

3 ページ3

「…山田といたから、遅くなったの?」

明らかに先ほどとは違う雰囲気を漂わせる大ちゃん。

ファンの子がオス岡とか、言うけど、
まさにいま俺の目の前にいる大ちゃんはそんな感じ。

「…ごめんね、大ちゃん。」

俺の言葉にくしゃっと顔を歪めると
「…次は、はやくきてね」とだけ言って俺を抱き締める。

俺はそんな大ちゃんを優しく抱きしめ返すとうん、と応えて頷く。

大ちゃんは意外と嫉妬深い。
俺が楽屋で他のメンバーとすごく仲良くしてると視線を感じることが多いし、今日みたいに少し俺を責めるような言い方をする。

でも、きついことを言ったらダメだと大ちゃんがセーブをかけてこんなふうに許してくれる。

…全部分かってて、俺はあえて他のメンバーと仲良くしたりすることも、なくはない。

「…圭人、きすしていい?」

俺をじっと見据える目にはどこか不安げな意味を含んでいる。
…初めてのきすは無理やり奪ったくせに、優しいんだよなぁ

「うん…いいよ」

俺がそっと目を閉じると少ししてたら唇になにか触れるのを感じる。
最初は優しく何度も軽いきすをしていたけど、大ちゃんの舌が俺の唇をつついてくる。
それに気づいて口を微かに開けるとその隙間に入り込んでくる大ちゃんの舌。
歯列をなぞり、俺の舌を見つけると絡みに行く。

大ちゃんはみんなが思っているよりも、大人だ
こういうきすかって自然だし気持ちいい

「圭人…」

口を離し、熱を含む声で名前を呼ばれると、どきっと鼓動が高鳴る。
こんなふうに誰かに必要にされるのは殆ど無くて、必要にされることに快感を覚える。

「………大好き」

俺の息が乱れてるのを知ってか、口ではなく頬に軽くきすをした。
俺の目の前にいるのは優しい表情をした大ちゃん。愛しい人を見つめる瞳。


…俺が、大ちゃんから離れられない理由だ。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
206人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さく(プロフ) - これ出来れば続き更新してほしいです! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 1e38e3c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
かみなり(プロフ) - 続きすごい気になります!ゆっくりで良いので更新頑張ってください!! (2017年8月25日 14時) (レス) id: a310455789 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - こむぎさん» ありがとうございます!(´:ω:`)亀更新ですががんばります! (2016年8月23日 22時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - この2人、気になってました!更新、がんばってください。 (2016年8月22日 0時) (レス) id: 8b9923a19f (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 飴斗湧璃@ぷよぷよミリアサガチ勢さん» 外し忘れです!すみません、ご指摘ありがとうございます (2016年8月21日 23時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柚香 | 作成日時:2016年8月21日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。