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山ちゃんと別れたあと、俺はあるところに向かって歩いていく。

…実はさっき、山ちゃんに嘘をついた。

山ちゃんには大ちゃんとそこまで会ってない、と言ったけど、それは嘘。
本当は、2日に一度のペースで会ってる。
俺が大ちゃんの家にいくこともあればその反対も。
たまにデートかってする。

…それで、今日は、俺が大ちゃんの家に行く番

付き合う前にも何回か大ちゃんの家に行ったことはあるけど…
付き合うとなぜだか、とても緊張する

ふぅ、と息を吐き出すと大ちゃんの家のインターホンを鳴らす。

すると、扉の向こう側からどたばたっと音が聞こえてすぐに扉が開いた。

「お、おはよう、圭人!」

そこには嬉しそうな顔で俺を見つめる大ちゃん。

「…もう、こんにちわの時間だよ大ちゃん」

さっきまでねてたのが寝癖がぴょんぴょんと跳ねている。
ふふっ、かわいい

大ちゃんは「気にしない気にしない!」と言って、俺の手を掴むと中に入れた。
リビングに連れて行かれるとソファーに座らされた。

「お茶持ってくるから、そこにいてね!」

俺の返事を聞く前にさっさとキッチンにいってしまう。

「……どこにもいかないのに」

小さく微笑んで呟くと辺りをきょろきょろと見渡す。
…あ、新しい写真ある

前に来た時になかった写真棚を見つけると、そっと手を伸ばして見てみる。

「…前のロケでとったやつだ」

その写真はJUMP全員で撮った写真。
みんなすごくいい笑顔で楽しそうにしている。
…大ちゃん、伊野ちゃんと肩組んでる。
大ちゃん…すごくいいえがおだな

俺の前で見せる笑顔とはまた別で、
なんだか胸がざわざわする

……これじゃあ、だめだなぁ、ほんと

なんで、こんなに欲深いんだ俺は

写真棚を元の場所に戻すとため息がでた。
…最近、ため息が増えた気がする


「圭人ー!…あれ、なにしてんの」

お茶を持ってきてくれた大ちゃんは俺をみて不思議そうにしている。

「……ううん、なんでもない」

ふるふると首を横に振ると大ちゃんは「そ?」と笑って俺にお茶をくれた。

「…ありがとね」

「んーん、お客さんだもん、圭人は」

大ちゃんはえへへっと笑うと俺の隣りに来た。
大ちゃんの特等席、らしい。
俺の隣は。

「……あ、圭人、山田といた?」

俺の服の裾をつかむと犬みたいにくんくんと匂いをかいだ。

「なんか、山田の香水の匂い、する」

すこしむっとしたような、そんな声。

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さく(プロフ) - これ出来れば続き更新してほしいです! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 1e38e3c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
かみなり(プロフ) - 続きすごい気になります!ゆっくりで良いので更新頑張ってください!! (2017年8月25日 14時) (レス) id: a310455789 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - こむぎさん» ありがとうございます!(´:ω:`)亀更新ですががんばります! (2016年8月23日 22時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - この2人、気になってました!更新、がんばってください。 (2016年8月22日 0時) (レス) id: 8b9923a19f (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 飴斗湧璃@ぷよぷよミリアサガチ勢さん» 外し忘れです!すみません、ご指摘ありがとうございます (2016年8月21日 23時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚香 | 作成日時:2016年8月21日 18時

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