八月の天の川 ページ28
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翌日のバオバブハウス。
向日葵に囲まれたマサキのカフェで今日は翔ひとりのお昼休み。
O「八月の天の川か〜潤も苦労してたねぇ」
A「デザイン決まった?」
特製サンドイッチにハーブティーをマサキが持ってくる。
S「うーん…なかなかイメージが決まらなくて」
O「見せて?」
翔が大事に抱えてきたスケッチブックをテーブルに広げる。
N「…雪だるま?」
S「違うッ!妖精ッ!」
A「だから毛が生えてんだ〜」
マサキの無邪気なつっこみが翔にとどめを刺す
S「智君〜どうしよう〜間に合わないよ〜」
O「ダメ。手伝わないよ。」
S「ウッ。」
N「翔さんさぁ〜絵がダメなら文字にしてみたら?潤君のイメージを単語で書いてみるの」
A「なるほどね〜眉毛太い。」
N「くふ(笑)それから?」
ニノが右手にペン、左手にサンドイッチを持ってスケッチブックにそれを書き留める。
O「くるくるパーマ。」
N「ふふふ(笑)それから?」
S「潤はそればっかしじゃないもん!優しくて強くて、カッコよくて…」
N「はい、あとは自分で書いてね〜お昼休み終わり!」
A「翔ちゃん、そろそろ戻らないと。」
S「わぁッ!ヤバいッ!みんなありがとー!」
向日葵の坂を下りていく翔を三人ニヤニヤして見送ります。
O「イメージが頭の中で固まればね。」
N「仮にも潤君の弟子ですからね。」
A「なんとかなるっしょ」
…
日が暮れて。実験室を片付けたら、潤は二階で夕飯の仕度や細かな家事。翔はそのまま一階でスケッチブックを広げて。
S「うーん…睫毛がヒューってなってて、あ、お肌真っ白…ちょっぴりお人好しでぇ、笑うとかわいい//…キャッ!恥ずかしいッ!」
M「…あの子は何をしてんだ?」
二階のキッチンの秘密の小窓をそっと開けて、下の様子を伺う潤は首をひねっていますが
スケッチブックには翔のたくさんの大好きがぎっしりと詰まっていきます。
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*はな*(プロフ) - 今夜も梅雨の夜空……星も月も見えません…。こんな夜、星職人さん達は何をしているんでしょうね…。「は−し−ら−な−い−。」とか言われてるのかな。(^^)かわいい見習い職人さんにまた会いたくて、お話を読みに参りました。 (2014年6月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - *はな*さん» そうですね。なんだかんだで見守るニノや丸太の上で固まる翔ちゃん…楽しく想像していただけたらいいな。 (2014年6月25日 20時) (レス) id: 9679011bf3 (このIDを非表示/違反報告)
*はな*(プロフ) - 嵐さんて、ひとりひとりの特徴がはっきりしているので、お話の中の登場人物の表情も思い浮かべやすいですよね。…今日は、相葉さん率高めでお話がより賑やかに♪楽しく読ませていただきました。 (2014年6月25日 20時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ryou(プロフ) - ゆみさん» 確かにあれはキュートですね♪相葉ちゃんらしさ全開で見るとほっこりしますよね。まるでゆみさんの作品のようですねー(≧▽≦) (2014年6月25日 20時) (レス) id: fca6f438ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - ryouさん» 相葉ちゃんのミスドCMがキュートすぎて書いちゃいました~ (2014年6月25日 20時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆみ
作成日時:2014年2月1日 17時