MidSummer Snow ページ26
S「わーん!怖い〜!」
森の泉から更に奥へ。
狭い狭い丸太の橋に5人は出る。
雅紀とニノは横歩きになってしまったが、智と潤はヒョイヒョイと走って渡ってしまう。
橋の上で数歩進んで、やじろべえのように両手を広げたまま固まっているのは翔。
A「あと少しだから。頑張って?」
N「地図だとこの橋の近くだもんね」
O「どうする?ここで待ってる?」
S「イヤーッ!」
N「せめて後ろに下がれない?」
S「無理ーッ!」
A「どうしよ?」
M「ちょ、雅紀持ってて」
潤がしょっていた籠を雅紀に渡すと、また橋の上を走って戻り、翔の足元でしゃがむ。
M「ほら、翔。おんぶ」
N「んも〜翔ちゃん子供みたい(笑)」
A「固まって無理ーッだって(笑)」
結局、潤におぶわれたまま洞窟に向かう翔をはやしたてる二人。
S「うるさい!」
M「翔、もう下りてよ」
S「ヤダ。疲れた」
O「ふふ(笑)甘えん坊だ…あっアレかな?」
入り口が狭く長い長い洞窟の奥はヒンヤリ。
大量の氷を5人で持ち帰る。
…
ある日の丘の上。
A「よーし、とりゃあ〜!」
大きなプロペラが起こす風に乗せて、雅紀が巨大バズーカを振りまわすと真っ白な雪が街中へ舞い降りる。
汗だくで外回り中のサラリーマンの背広に
メイク崩れを気にしながら、足早に歩くOLの日傘の上に
教室の窓ぎわに座り下じきでパタパタ扇ぐ女子高生のセーラー服に
家族の為に両手いっぱいの買い物袋を持ったお母さんに
ふわふわと白い雪は真夏の街に平等に降り注ぐ
S「ズルいーッ!次は翔がやりたい!」
N「…嬉しそうな顔しちゃって」
M「お前も顔、ユルんでんぞ」
O「みんなイイ顔だよ。」
丘の上、真夏の太陽に照らされて
5つの濃い影は動き続ける。
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*はな*(プロフ) - 今夜も梅雨の夜空……星も月も見えません…。こんな夜、星職人さん達は何をしているんでしょうね…。「は−し−ら−な−い−。」とか言われてるのかな。(^^)かわいい見習い職人さんにまた会いたくて、お話を読みに参りました。 (2014年6月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - *はな*さん» そうですね。なんだかんだで見守るニノや丸太の上で固まる翔ちゃん…楽しく想像していただけたらいいな。 (2014年6月25日 20時) (レス) id: 9679011bf3 (このIDを非表示/違反報告)
*はな*(プロフ) - 嵐さんて、ひとりひとりの特徴がはっきりしているので、お話の中の登場人物の表情も思い浮かべやすいですよね。…今日は、相葉さん率高めでお話がより賑やかに♪楽しく読ませていただきました。 (2014年6月25日 20時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ryou(プロフ) - ゆみさん» 確かにあれはキュートですね♪相葉ちゃんらしさ全開で見るとほっこりしますよね。まるでゆみさんの作品のようですねー(≧▽≦) (2014年6月25日 20時) (レス) id: fca6f438ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - ryouさん» 相葉ちゃんのミスドCMがキュートすぎて書いちゃいました~ (2014年6月25日 20時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆみ
作成日時:2014年2月1日 17時