水玉ワールド ページ14
地下鉄の通路にバンと目に飛び込んできた真っ赤な水玉
M「ねぇ、翔さん、草間彌生展だって。」
S「あ〜テレビでインタビューやってたな。見たいな」
次の休み
丘の上の美術館へ向かう。
駐車場からプロムナードと呼ばれる上り坂が緩やかに続く
S「暑い〜疲れた〜」
ぶーたれる翔さんの手を引っ張り、石道を歩く。
頭上は生い茂る並木がアーケードのように日差しを上手く遮っている
M「日陰だし言うほど暑く無いでしょ」
S「だって潤が引っ張ってくれたから〜」
M「こら！お外で甘えるの禁止だよ。はい、自分で歩いて」
S「ぶぅ」
ブスくれた翔さんの顔が丘を登りきった所にある建物が目に入った途端に変化する
S「わ〜外にもあるんだぁ。お出迎えみたい。ね、潤！」
赤に白の水玉模様の巨大なキノコみたいなのがにょっきり生えている。
美術館の白い無機質な建物に意外と似合う
外に作品を…なんて考えてるとパシャリとシャッター音
M「え、写真良いの？」
S「誰もいないし。撮影可って書いてあるよ。ブログやツイッターでご紹介して下さいって。この際、ブログ始める？」
なるほど、幾つかの作品は撮影が許されるらしい。テレビで見た気さくな彼女らしい
M「別に良いけど一人でやって」
と言い捨てて、やはり赤い水玉模様に彩られた自動ドアをくぐる
S「なんでぇ〜一緒にやろ〜」
慌てて追いかけてきた翔さんの顔にもガラス越しに水玉模様がついた
S「ほぇ〜」
翔さんが歓声とも何とも言えない間抜けな声をあげるのも無理はなく
いきなり大きな女の子の像がお出迎え
「ヤヨイちゃん」と名付けられたそれは、吹き抜けの二階の天井に頭が付きそうな大きさ。
そびえ立つと言う表現が近い。
S「ねぇ、撮って〜」
翔さんにツーショットを頼まれたが…難しい。
M「はい、チーズ」
翔さんの頭だけ入れて撮っておいた。
S「じゃあ行こ！」
ご機嫌な翔さんに心の中で謝りつつ展示室へ向かう
．
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ゆみ(プロフ) - みーさん» みー様。はじめまして。多分、勇気を出して下さったコメント、読んで下さる方がいるんだなぁ〜と実感出来て嬉しいです。距離感、そこも変えずにこだわっています！本当にずっと読んで下さっているんですね〜ありがとうございます (2013年5月6日 7時) (携帯から) (
レス) id: f6b87b8855 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - はじめまして。みーと申します。ずっと愛読してましたが、10章突入をきっかけに(←？)初コメします。 一緒に暮らす２人のキャラも大好きだし、愉快な仲間達も大好きです！ 安心できる絶妙な距離感が好きです。応援してます♪ (2013年5月6日 6時) (携帯から) (レス) id: 05e62eb233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆみ
| 作成日時：2013年5月1日 11時
