新茶包み ページ14
M「うぇ〜また来たね」
S「まぁ、この仕事はな〜自分のお客様作り込みだしな」
リビングのテーブルの上には新茶のパンフレット。
百貨店には外商を除いて個人売上のノルマは基本的に無いが
中元・歳暮の他に年に何回か拡販運動という自分のお客様にある特定の品物をおすすめするキャンペーンがあり、査定に加算される。
ま、ぶっちゃけノルマみたいなもんだ。
今回は新茶。自分の知り合いに目標金額分をさばかないといけない。
俺は社外にあんまり知り合いがいないから結局自腹を切ったり
S「えっと〜大学の先生と〜ピアノの先生と〜あ、タケちゃん！」
やたら社外に顔の広いこの人に売上を分けてもらったりする。
S「あと何万で目標？」
M「一万。」
S「じゃ、このリスト分は潤の成績にしな。俺もう達成したから」
翔さんがこうして俺や、まだお客様の少ない若手を助けてくれるのも人気の原因かな？
M「品物はどれにしよう？」
S「だよな〜お菓子と詰め合わせとかは賞味期限あるし…つうかお茶のパッケージって基本同じだからつまんなくね？」
M「だよね…あっ！翔さんコレは？」
パンフレットの裏表紙。花火の玉を半分にパカッと割ったような器にいくつかのお茶が詰め合わせになってて、急須柄の手ぬぐいつき。
S「お、イイじゃん！可愛い〜」
猫の肉球とか丸いモノ好きの翔さんが好きそう
M「新茶包みだって。パッケージが小さいから飲みくらべも出来そうだし。」
S「手ぬぐいとか器も使えそう。これ陶器かな？鉢植えとか入れてもオシャレだね」
M「じゃあコレを発注するね？」
手配とかは母の日で忙しい翔さんに代わってせめて俺が。
S「あ、潤…」
「「俺らの分もひとつ」」
声が重なる。
M「了解！お茶菓子も選んどく。」
翔さんから預かった顧客リストを振りながら、パソコンを開く。
あとは茶そばにお茶割り…茶飯もあるか。
手ぬぐいは…ティーマットにする？茶飯を丸く握って包んでも可愛いかな？
八十八夜までのカウントダウンに心が踊る。
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shopin(プロフ) - はじめまして♪私は (2015年3月30日 10時) (
レス) id: afe33c612b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - ゆみさん、お疲れさまでございました。 もちろんです！他の作品もステキですもん！ すっかりヒモショーラバーですし♪ いつもステキな作品ありがとうございます♪ (2014年12月1日 6時) (レス) id: de579950a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - ヒロ☆ミさん» いつもありがとうございます。全くの私事で、長年勤めた百貨店を退職しまして、しばらく百貨店の事から離れたいのが正直な所で。再開は確実にお約束できませんが、また他の作品でもお会いできたら嬉しいです。 (2014年12月1日 5時) (レス) id: 2efc07bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - 12月にはいった今、ここまで読み進めました。オシャレでほっこりでおいしくって。ほんとにだいすきです。山風百貨店が少しお休みということなので、ふたりの出逢いをおさらいしようかと♪ ご無理なさらずにゆみさんのペースでいらしてください。 (2014年12月1日 4時) (レス) id: de579950a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - みーさん» はじめまして。何度も読み返してくださっているなんて、作者にとって一番嬉しいお言葉です。本当にありがとうございます。 (2014年10月26日 3時) (レス) id: 2efc07bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆみ
作成日時：2014年3月15日 17時
