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「うーん……ここはもうちょいココアパウダー散らすか、あ、それ少しフランボワーズソースの酸味が弱いかも、チョコと合わせるとイマイチ、作り直して」
あまぁーい匂いに囲まれた幸せな職場、チョコレートが俺の恋人!…………んな訳あるかっての!
そう、俺の永遠のライバルとか、ショコラ王子とか呼ばれてる小動爽太が失恋をきっかけにショコラの道は進み始めたのと同じで、俺にも訳があるんだ。
「ごめん、わたしはあまぁくてかわいぃーのだけといきていきたいの!」
幼稚園生の頃、初恋の相手に振られた智少年(鼻垂れ、ガングロ日焼け、可愛い要素ゼロ)
「えっと、ごめんね、私チョコレートよりもショートケーキ派なの」
小学生の頃、同じ人に告白して振られた智少年(可愛い系って言われたから洋服ショッキングピンクにしてみたガングロ日焼け、可愛さ要素10%)
「ごめんなさいっ、それは可愛いっていうかヤバイ」
中学生の頃、同じ人に告白して振られた智青年(姉ちゃんの制服借りて、伸ばした髪の毛を三つ編みにして、ピンクのリュックで通ってた、可愛さ要素一周回ってゼロ)
どうすりゃいいんだよ!!!と、まぁこうしたヤバい暴走期間を経て、そうだ、翔ちゃんが好きなスイーツを作る側になりゃいいんだ
ようやく正しい感じの方向性に進みつつあった俺だが、ある日頭に直接雷を受けたレベルの衝撃を受ける
「あ、智パイセーン、最近有名なカップルインスタグラマーがウチの店紹介してくれてますよー、ほら」
彼が見せてくれたインスタグラムの画面、そこに映る女性は………
「しょ、しょ、しょ、しょ、しょー!!!?翔ちゃん!?」
せっかくもさかった髪型も可愛くふわふわにして、黒すぎた肌も控えめにして、翔ちゃんのいう可愛いに近づけたのに…
ってね、不思議と実らないとわかった恋心がチョコレートを作る腕をメキメキと上げさせた。色々なコンテストで優勝だってしちゃってさ
今日は金曜日、ヒールをカツカツと鳴らして幸せそうにチョコレートを選ぶ、誰かのモノになった君を眺めるこの時間、一緒に住んでたらこういう風に一緒にチョコを選んだり、おいしいなって言い合うのかなとか、想像しちゃうこの時間も、まぁ楽しいからいいかなって
…………………………
史上初の、シェアハウスもので、一緒に住んでない設定笑笑妄想内でのシェアハウスってことで!
memories of Love→←sweet homies
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大翔(プロフ) - きよさん» リスの翔ちゃん自分でもどこで書いたか忘れてた作品だったんで笑笑覚えててくださって本当に嬉しいです!今でも2人とも幸せに暮らしてるそうですねー!また思い出したら書くのでこれからもよろしくお願いします! (2021年1月22日 0時) (レス) id: 52be1d4475 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 子リスの翔ちゃん、智くんと無事に暮らしていたんですね。良かった(^-^)/ 酔ったとはいえ智くんを振り回す強者!大人の翔ちゃんはどんなでしょうか続編楽しみにしています。 (2021年1月21日 13時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大翔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年10月6日 22時