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「あれ?ここで何してるの?大野、朝早いね」
新聞屋切り抜きを見つめて動けずにいる俺、後ろから聞こえてきた声に飛び上がる、振り返ると二宮先生
「あ…そういえば二宮先生は8年前の「そろそろ朝の会はじまるから教室に行きなさい」
あ、この目…見覚えがある、イジメが無かったと言い張った時のあの目と一緒、食い気味に話を逸らしたあたり知ってる事があるんだろう、でももうこの人には頼らない
「智くん?…っ、なんだ、こんなところに居たんだね、…一緒に教室行こう?」
二宮先生を睨みつけて立ってた俺、現れた翔ちゃんに手を引かれて教室まで連れて行かれる
「ねぇ翔ちゃん…二宮先生はさ…「良い人だよ?二宮先生、優しいしさ!」
今日はやたらと食い気味に言われる日だな、翔ちゃんは二宮先生を良い先生だと思ってるのか?それにしては表情が硬い?
「はぁい、今日は帰りのホームルームの時に学園祭で出すもの決めるからな〜、週番の高橋と相葉よろしくな、って事で朝の会終わり」
相変わらず情熱が全くない二宮先生の朝の会をぼんやりと聞いて、ぼんやりと授業を受けてお昼もいつも通り翔ちゃんと食べようとして…
「っ…ごめんちょっと昼ごはん一緒に食べられないや…」
焦ったような翔ちゃんの顔に心がざわつく、とりあえず翔ちゃんを笑顔で送り出して、1人で食べる味気ないご飯を無理やり飲み込んで
俺を見てクスクス笑ってるクラスメイトたち、居づらい教室を抜け出して美術室へ向かう、こういう時の逃げ場にはあの少し埃臭い美術室が1番なんだよね
入学当初から変わらない俺の秘密の逃げ場所に向かう、その途中に聞こえる男女が揉める声、いつもなら近寄らないんだよね、最近色々あったのが悪い、
「いやっ、お願い…私のことは捨てないで…」
俺の彼女が縋り付くように背伸びをして口づけをしたその相手、なんだ、そういう事だったのか…だから翔ちゃんは良い人だって言ったんだね…
「二宮先生…」
到底2人には聞こえないくらいの小声だったのにも関わらずこちらを振り向いて意地悪そうに笑う先生に背筋が凍る…
なんだ、誰も信じられないじゃんか…
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大翔(プロフ) - 桃姫さん» ありがとうございます!!!この先少し波乱の展開になりますが…是非是非よろしくお願いします! (2018年12月20日 8時) (レス) id: 938e76af8a (このIDを非表示/違反報告)
桃姫(プロフ) - 早速読ませていただきました!高校生な可愛いOSがこれからどういう風に恋人に発展していくのか楽しみです!大変でしょうが更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月20日 1時) (レス) id: 5811957009 (このIDを非表示/違反報告)
大翔(プロフ) - awxぺぷちんさん» コメントありがとうございます!!!相変わらずどれも亀更新になりますが笑笑よろしくお願いします! (2018年12月19日 15時) (レス) id: 938e76af8a (このIDを非表示/違反報告)
awxぺぷちん(プロフ) - パス解除待ってました!これから楽しく読ませて頂きます♪更新ガンバです(*^^*) (2018年12月19日 13時) (レス) id: 3bb69d1c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大翔 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年12月19日 8時