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翔ちゃんのために…翔ちゃんを守りたくて…なのになんで?あの日と同じ、元親友と彼女の口づけ、違うのは翔ちゃんの方から元親友の口を近づけようとしてること…
見てられなくて全てをシャットアウトするように走って、荷物を持って学校を飛び出す、取り敢えずまだ家に帰るには早すぎるから
街の家電屋さんに置いてあるテレビ、いつものニュース、その中には俺の見知った顔
「我がグループにはこういった人材が必要なんですよねー、次期会長の有力候補ですからね」
普段仏頂面の父が肩を抱きながら絶賛する男は俺の従兄弟、5つくらい歳が違う優秀な男、次期会長?…ずっと大野グループの会長の座を継ぐのに相応しい人間になれって押し込められてきたのに俺じゃないの?
俺は要らない?もう分かんないや、彼女からも要らないって言われて、親友も無くして…学校にも居場所がなくて、会長の座に付けない俺なんて家族も要らないと思うだろう…
どうしよっかな、ここの川そんなに深くないのかな?飛び降りたところで大したことないかな?でもなんかこっから飛び降りたら変われる気がする、なんてアホくさい?
小さな川の上に架かる橋の手すりに足をかけて川の底を睨みつける…何か変われるかな…
「智くん!いやぁっ!ごめんなさい!」
俺の背中から抱きついてくる彼女、なんで?捨てたんじゃ無いの?嫌いなんじゃないの?
「ごめんなさい、全部話す、智くんにした酷いこと全部、だから居なくならないで…お願い…」
赤ちゃんみたいに泣きじゃくる翔ちゃん、裏切られてもう無理だって思ってたのに、なぜかこの顔を見ると守ってあげなきゃって強く思っちゃって
取り敢えず強く抱きしめて翔ちゃんの言葉を待つ…
「ごめん、なさい…私最低…今までの事、出会った瞬間から今まで、全部計算なの…全てはあの人への復讐のため…」
そこで言葉が途切れたのは翔ちゃんが俺の後ろを見て大きく目を見開いたから…びっくりして振り返ると全速力でこっちに向かってくるバイク
ここは歩道なのに…明らかに俺らへの殺意を持って向かってくるそいつ、翔ちゃんを守りたくて抱きしめてバイクを避ける
腰に鋭い痛みを感じて倒れこむ、目に涙を溜めて震える翔ちゃんも心配だけど、何が起きたのか分からなくてただ倒れ込んだまま翔ちゃんの手を強く握ることしかできなかった
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大翔(プロフ) - 桃姫さん» ありがとうございます!!!この先少し波乱の展開になりますが…是非是非よろしくお願いします! (2018年12月20日 8時) (レス) id: 938e76af8a (このIDを非表示/違反報告)
桃姫(プロフ) - 早速読ませていただきました!高校生な可愛いOSがこれからどういう風に恋人に発展していくのか楽しみです!大変でしょうが更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月20日 1時) (レス) id: 5811957009 (このIDを非表示/違反報告)
大翔(プロフ) - awxぺぷちんさん» コメントありがとうございます!!!相変わらずどれも亀更新になりますが笑笑よろしくお願いします! (2018年12月19日 15時) (レス) id: 938e76af8a (このIDを非表示/違反報告)
awxぺぷちん(プロフ) - パス解除待ってました!これから楽しく読ませて頂きます♪更新ガンバです(*^^*) (2018年12月19日 13時) (レス) id: 3bb69d1c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大翔 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年12月19日 8時