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「え…、」
バッと顔を上げて、翔くんを見つめる。
翔「ここにはAとの夏の思い出がつまってたから」
「っ、」
翔「Aの声が聞こえた時…奇跡かと思った」
翔くんの瞳から、一筋の涙が零れ落ちた。
私も、奇跡かと思ったよ。
まさか翔くんがここにいるなんて。
翔「会いたかった…」
「っ、翔くん」
ぎゅっと抱きしめ合う。
離れてた間、伝えられなかった想いを精一杯力に込める。
翔「…待っててくれて、ありがとな」
「っ、」
翔「もう絶対離したりしないから」
翔「こんな俺だけど、これからもそばにいてくれますか」
翔くん…
「もちろんだよ…っ」
翔「A…」
「絶対離れないから、こちらこそそばにいさせてください…っ」
翔「っ、うん」
今日この思い出の場所で翔くんと会えたのは、奇跡、いや運命かもしれない。
運命が私と翔くんをこうして巡り会わせてくれたのかもしれない。
翔くんを忘れることなんて私にはできないから。
もう二度と離れたりしないで。
翔「大好きだよ、A」
「私も」
「翔くんが大好きだよ」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年8月3日 23時
