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＊ ページ25
うそ…
ほんとに？
これ夢じゃないよね？
思わず自分のほっぺをぐい、と引っ張ると痛い。
智「何してんの笑」
「いや、夢かなって」
智「夢じゃないよ」
「…っ」
信じられない。
先生が私のこと…
智「だってさぁ、しょっちゅう俺んとこ来るんだもん、高倉。そりゃ好きになっちゃうでしょ」
「え、」
智「卒業するまでは言うつもりなかったけど。だから全然気づいてなかったよね」
「き、気づきませんよっ…。でも先生は、私の気持ち気づいてるみたいだった」
智「ふふ、うん。気づいてた」
「っ、やっぱり」
智「高倉分かりやすいもん」
うぅ…恥ずかしい。
智「…でも確信はなかったから。ちゃんと高倉の口から“好き”って聞けて嬉しい」
大野先生がふわっと微笑む。
その瞳が優しくて、思わず泣きそうになった。
涙を堪えようと唇をきゅっと噛み締めたその時。
大野先生が一歩近づいて目の前に影がかかったと思ったら、右の頬に何かがそっと触れた。
「…っ、」
それはほんの一瞬の出来事で、でも確かに私の頬には触れた感触が残ってる。
「っ、せ、先生、」
智「俺、ずっと我慢すんの大変だったんだからね？」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年8月3日 23時
