さくらこ’s 短編集 (ページ24)

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え、え？

驚くほど軽く答えた先生に戸惑う。

でも先生は、柔らかい笑みを浮かべたまま私を見つめてる。

「、あの先生…ほんとに？」

智「うん、ほんとに」

「…、何でも聞くって約束しちゃったから、ですか？」

智「んん？」

「何でも聞くって言ったから断れない、とか…」

智「んはは！あーそういうこと」

なるほどねぇ、と笑う大野先生。

え、そうなの？どうなの？

分かんない。

もしかしたら本気だと思われてないのかな。

「先生、あの私」

智「俺のこと好き？」

大野先生からの突然の質問。

「えっ」

私はびっくりして思わず声を上げてしまった。

「あ、あの、え？」

智「高倉、俺のこと好き？」

な、なんで。

なんでそんなこと聞くの。

心臓がうるさいほどにバクバクしてる。

「えっと…その…す、好きですっ…」

きゃー恥ずかしい…！

言ってしまった。

ついに好きだと伝えてしまった。

顔が熱くて、一人テンパっていたら。

智「俺も好きだよ」

「えっ…」

智「俺も高倉が好き。だから付き合お」