＊ ページ15
潤「家まで送ってくから帰るよ」
「え、もう？」
潤「早く帰って早く寝なさい」
「…潤くんは私の親か」
潤「あ？」
「、何でもないです」
小さい子に言うみたいに言うんだから。
私だってもう17だよ。
ちょっとくらい異性として意識してくれてもいいじゃん。
潤「ほら荷物まとめて」
「…はーい」
おばさんに挨拶して、潤くんちを出る。
玄関を出た瞬間、むわっとした空気がまとわりついてきた。
「夜なのにまだ暑いー」
潤「まじであちぃな」
私の家まで数分の距離。
潤くんと並んで歩く。
「潤くん、今日予定とかなかったの？」
潤「予定？」
「今日1日無駄にさせちゃったかなって思って」
なら押しかけるなって話なんだけど…
潤「あー別に特になかったけど。家にいてラッキーだったね」
確かに。
潤くんがいない可能性だってあったわけだもんね。
潤「なーんて。家にいたのは偶然でも何でもないんだけどね」
「…え？」
潤くんがふっと笑う。
どういうこと？
意味が分からず、頭の上にはてなを浮かべて潤くんを見る。
潤「8/31はAの宿題を手伝うっていうのが、なんか俺ん中で当たり前になっちゃってたんだよね」
「えっ」
潤「絶対来るだろうなって思ってたからさ。だから最初から俺、Aの宿題手伝う気でいたわけだよ笑」
うそ。
そうだったの？
まさかの告白にびっくり。
「、じゃあ私のために他の予定入れなかったんだね！」
潤「まぁそうだね」
「、っ」
潤くん。
私といない時でも、潤くんが私のことを考えてた時があるって。
それだけで嬉しいよ。
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年8月3日 23時
