27 ページ27
「…っ」
“向こうだって、お前に気あるかもしんねぇじゃん”
翔の言葉が頭の中に蘇る。
大野先輩は、私にとって大好きな先輩で。
でもその“好き”はもちろん先輩としての“好き”だった。
先輩も私のことを後輩として可愛がってくれてるんだと思ってた。
けど、違ったんだ。
それ以上の気持ちがあったことに、私は気づかなかった。
…二宮くんのときと、同じ。
「…先輩」
智「うん」
「…ごめんなさい」
智「…」
「全然、気づいてませんでした」
智「…うん、それは分かってた」
「…っ」
智「彼氏と別れる気は全くない？」
「っ、ごめんなさい、」
智「そっか」
先輩の切なそうな声に、胸がズキッと痛む。
確かに今の私は、翔とどう向き合ったらいいのか分からなくなってる。
翔の気持ちすらも、分からなくなってる。
でも私の翔に対する気持ちは変わらないから。
だから、苦しくてもこのまま翔とのことをダメにしたくない。
このまま終わらせたくはないんだよ。
智「とか言って、簡単に諦められたらいいのにな」
ぼそっと放たれた一言。
「…せんぱ」
智「俺三年以上も片想いしてたんだよ。それくらいAちゃんのこと好きなんだよ」
「っ、」
智「もう少しだけ、考えてくれないかな」
「え…」
智「彼氏と別れて俺と付き合うこと」
戸惑う私に、先輩は一歩近づいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嵐love(プロフ) - 再会、そして動き出すとホントの気持ちを読みました。どちらもドキドキとキュンキュンとワクワクしました。色々な気持ちに為りながら読みました。ニノ気持ちを読んだときは、切なくなりました。翔くんとニノが大好きです。 (2018年4月7日 21時) (
レス) id: 6370002464 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年6月14日 19時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ | 作成日時：2017年6月10日 17時
