189 ＊5/31 ページ20
翔「よし、降りよっか」
車が停まったのは、住宅街の片隅にある駐車場。
駅とは反対方面に進んでたみたい。
「こっち来たの初めてです」
翔「俺もこの前たまたま用事があって、初めて来たの」
「そうなんですか」
翔「うん。ほんとにすごいから楽しみにしてて」
満面の笑みでそう言った先生と車を降りる。
暗くて閑静な住宅街は知らない場所ということもあって少し怖いけど、櫻井先生が繋いでくれた温かい手がそれを和らげてくれる。
歩くこと数分。
なだらかな丘のような場所が見えてきた。
「こんなとこに…」
翔「びっくりだよな」
丘の上まで緩やかに伸びる階段を上っていく。
上まで行ったらどんな景色が待っているんだろう。
一段上がるごとに、どんどん胸が高鳴る。
そしてついに。
「あ、」
上へ辿り着いた途端、一気に目の前が開けた。
「すごい…」
翔「この前はまだ明るかったけど、夜景もめっちゃ綺麗じゃん」
「すごいですね…ほんとに」
びっくりして止まった足を動かして前へ進むと、さらによく見える景色。
真っ暗な空に、灯りが点々と輝いている。
めちゃくちゃ綺麗で、声も出ないまま、ただその景色を見つめていた。
翔「すげぇな」
「…」
翔「A？」
黙ってる私の顔を覗き込むように見る櫻井先生。
「…っ、ありがとうございます、」
翔「え？」
「こんな素敵なとこに、連れてきてくれて…っ」
翔「A…」
「もう、幸せです…」
繋いだ手に、ぎゅっと力を込めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらこ(プロフ) - 嵐loveさん» ありがとうございます！そう言って下さり嬉しいです。続編は未定ですが、何か浮かんだら書きたいと思ってます！ (2017年6月5日 22時) (
レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 完成おめでとうございます！後お疲れ様です！素敵なお話しでキュンキュンとドキドキを沢山しながら読むことが出来ました！まず先生と主人公ちゃん恋人同士になれて良かったです！出来たらその後の二人の幸せお話がもし書けたら教えて下さいね！ (2017年6月5日 4時) (レス) id: 9417c56e13 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ちょこちっぷめろんぱんさん» わー嬉しいです！頑張ります！ (2017年5月14日 22時) (レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷめろんぱん(プロフ) - 初期から見てますっ！！更新頑張ってください！ (2017年5月14日 21時) (レス) id: a9eef426fe (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！最後までどうぞよろしくお願いします！ (2017年5月14日 20時) (レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ | 作成日時：2017年5月2日 17時
